ザ・ジェネシス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
The Genesis(ザ・ジェネシス)はイングヴェイ・マルムスティーンが2002年に発表した当時16歳のころのデモ音源をまとめたミニアルバム。
[編集] 概要
スウェーデン時代のデモ音源自体は過去にも海賊盤で出回っていたが、このアルバムの発売の経緯に昔のメンバー(他の雑誌では名前を伏せていたが、BURRN!のイングヴェイのインタビューによれば、犯人はマルセル・ヤコブとのこと)がイングヴェイに許可なくライジング・フォース名義での「Birth of the Sun」というミニアルバムをリリースしたことに激怒したイングヴェイが一部編集して「The Genesis」というタイトルでデジタルリマスターした形でリリースされた。
このアルバムの音源は1980年の1月にイングヴェイの自宅アパート(祖母がアパートの管理人だったそうである)の地下倉庫で4トラックレコーダーで録音されたものであるため、録音状態はあまり良くなく、楽曲の構成も無駄に時間の長い曲が多いものの、このアルバムの注目すべき点は1980年と言う時代で16歳という若さで現在のイングヴェイのギタースタイルが確立されていたことであり、後のイングヴェイの楽曲でも披露されるフレーズが多数収録されており、ファンの間では「元ネタ集」という見方が強い。
[編集] 収録曲
以下、元ネタも追記しておく。
- Birth of the Sun
- エクリプス収録の「MOTHERLESS CHILD」のギターソロを遅く弾いたものが収録
- Plague in Lucifer's Mind
- Dying Man
- Black Magic Suite
- オデッセイ収録の「KRAKATAU」のAメロ
- Merlin's Castle
- Bメロにトリロジー収録の「FURY」、ギターソロにオデッセイ収録のRISING FORCE
- Voodoo Nights
- アルケミー収録のVoodoo Nightsとは同名異曲。イントロにRISING FORCEのリフ
- Hello
- イングヴェイのメッセージを収録したもの
- Voodoo Child
- ジミ・ヘンドリックスのカヴァー
- On a Serious Note
- 97年あたりに製作された未発表音源
[編集] 参加メンバー
- イングヴェイ・マルムスティーン(ヴォーカル、ギター、ベース)
- ゼップ・ウルガド(ドラムス)