ジェット推進研究所
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ジェット推進研究所(ジェットすいしんけんきゅうじょ、JPL: Jet Propulsion Laboratory)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナにある研究所。1930年代に設立された。
カリフォルニア工科大学の研究機関で、1958年より、NASAの宇宙開発計画や宇宙探査計画の技術開発に携わるようになり、宇宙船や惑星探査機の設計など技術面を担当している。非常に高度な技術力を誇り、米国の宇宙開発計画において、月着陸船や、火星探査機、外惑星探査の機材開発などで大きく貢献している。パイオニアやボイジャーをはじめとして、火星探査機マーズ・エクスプロレーション・ローバーのスピリット・オポチュニティや、土星探査機カッシーニもこの研究所で開発された。 また、各人工衛星/人工惑星/探査機を管理・運営するためのディープスペースネットワークも、このJPLに帰属している。
主に太陽系内天体のための探査機等に関する研究・開発を実施しているにもにも関わらず「ジェット推進」の名を冠しているのは、設立当初においてジェット推進、すなわちロケット推進に関する研究を実施していた名残からである。「ジェット推進 (Jet Propulsion)」とは、噴流の反動によって推進する方式のことであるため,ロケットエンジンやジェットエンジンも一般には含まれる。また、ロケットがロケット花火など玩具のようなイメージを持つため、そのイメージを避けるためという説もある。1930年代には、ロケット研究は、兵器としてでも輸送機関としてでも殆どまともに取り合われなかった。
[編集] 出身者
- 銭学森
[編集] 関連項目
- アメリカ航空宇宙局 (NASA)
- ディープスペースネットワーク
[編集] 外部リンク
カテゴリ: NASA | 研究所 | アメリカ国定歴史建造物