ジェフリー・マーシー
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ジェフリー・マーシー(Geoffrey W. Marcy、1954年9月29日- )は アメリカ合衆国の天文学者である。太陽系外惑星の観測の第一人者であり、初期に発見された100個の系外惑星100個のうちの70個をポール・バトラー、デブラ・フィシャーとともに発見した。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校で物理と天文学を学び1976年首席で卒業した。1982年にカリフォルニア大学サンタクルーズ校で天文物理学の博士号を取得した。1982年から1984年までカーネギー研究所で教え、1984年からサンフランシスコ州立大学の助教授、教授などを務めた。1995年からあいついで、太陽系外惑星を発見した。またミシェル・マイヨールとディディエル・クエロッツのペガスス座51番星の惑星の発見を確認した。主な発見は、「アンドロメダ座ウプシロン星」が3個の惑星をもつこと(1996年)、HD209458b星の恒星面通過の確認、5天文単位を超える軌道をもつ「かに座55番星d」、海王星サイズの系外惑星、グリース436b星と「かに座55番星e」などがある。
バトラーとともに2001年にヘンリー・ドレーパー・メダル、2002年にベアトリス・ティンズリー賞を受賞し、2005年にマイヨールとショー・プライズを受賞した。