ジェームス三木
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ジェームス三木(じぇーむす みき、男性、昭和10年(1935年)6月10日 - )は、日本の脚本家、作家、元歌手。本名・山下清泉(やました きよもと)。血液型は、B型。
ペンネームの由来は「税務署行き」をもじったもので、歌手時代にディック・ミネに芸名をつけてもらおうとしたところ「これから税務署に行かなくちゃならない」と言われた事から来ているとされていたが、これは事務所がつくったネタだとも言われている。13年間歌手として活動するが、いっこうに芽が出ず、脚本家へ転身したのちもこの名前を使いつづけている。脚本家としてのデビューは「七人の刑事」だったが、名前を覚えてもらえず「ジュース三本」と誤植されたこともあった。
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[編集] 経歴
満州奉天市(現・中国遼寧省瀋陽市)から小学生の時に引き揚げ。
大阪府立市岡高校中退。上京し13年間歌手生活を送る。その間、大学入学資格検定(大検)に合格する。
昭和43年(1968年)第18回新人映画シナリオコンクールに『アダムの星』で準入選となる。
映画監督・野村芳太郎に師事し脚本家となる。現在、映画監督、舞台演出、小説、随筆なども手がけている。
1992年には、元妻山下典子の著書『仮面夫婦』(祥伝社)によって家庭内暴力や不貞を暴かれ、また「春の歩み」と題する日記の中で自ら交わった女性を一人ひとり採点していたことが明らかにされてスキャンダルとなった。1993年、名誉毀損で典子と祥伝社を提訴し、併せて1億円以上の損害賠償を請求した。
俳優・山下規介は彼の子息である。
[編集] 主な作品
[編集] 脚本
- さらば夏の日よ(1976年)
- ふりむけば愛(1978年)
- 西遊記シリーズ(1978年)
- エマニエルの美女 江戸川乱歩の「化人幻戯」(1980年)
- 独眼竜政宗(1987年 NHK大河ドラマ 原作:山岡荘八)
- 善人の条件(1989年 同時に映画監督)
- 翼をください(1988年 NHK単発ドラマ 同時に演出)
- 巌流島(1992年)
- 戦国武士の有給休暇(1994年)
- ワンチャイコネクション(1994年 ゲームソフト)
- 八代将軍吉宗(1995年 NHK大河ドラマ)
- 憲法はまだか(1996年NHKドラマ)
- 夜会の果て(1997年)
- けろりの道頓、秀吉と女を争った男(1999年フジテレビドラマ 原作:司馬遼太郎)
- 菜の花の沖(1999年わらび座)
- メトレス(2000年)
- 葵 徳川三代(2000年 NHK大河ドラマ)
- お登勢(2001年、NHK金曜時代劇)
- つばめ(2002年わらび座)
- 最後の忠臣蔵(2004年)
- ドクトル長英(2004年わらび座)
- テレビ朝日開局45周年記念作品「弟」(2004年 原作:石原慎太郎)
- 最後の忠臣蔵(2006年、NHK金曜時代劇)
- 坊っちゃん!(2006年わらび座)
- 次郎長 背負い富士!(2006年、NHK木曜時代劇)
- 忠臣蔵 瑤泉院の陰謀(2007年 新春ワイド時代劇)
[編集] 小説
- 澪つくし(1985年 実業之日本社 NHK連続テレビ小説)
- 八代将軍吉宗(1994年 NHK出版 NHK大河ドラマ原作本)
- 存在の深き眠り
- 葵 徳川三代(1999年 NHK出版 NHK大河ドラマ原作本)
- 憲法はまだか(2002年 角川書店)
- つばめ(2003年 NHK出版)
- ドクトル長英