ジェームズ・ワトソン
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ジェームズ・ワトソン(James Dewey Watson, 1928年4月6日 - )は、アメリカの遺伝学者。
グアニン (G) と シトシン (C)、アデニン (A) と チミン (T) の四つの塩基とデオキシリボース(糖)とリン酸基の分子模型を用い、モーリス・ウィルキンスらのX線回折の写真を参考にして、フランシス・クリックらと議論の末、DNAの二重螺旋構造を発見した。其の事がのちの分子生物学の飛躍的発展に繋がり、彼はクリックやウィルキンスとともに1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
1968年から1993年にかけてニューヨークのコールドスプリングハーバー研究所の所長をつとめ、現在は会長。1989年から1992年には、NIH(国立衛生研究所)の国立ヒトゲノム研究センター初代所長もつとめる。全米科学アカデミー及びイギリス王立協会(ロイヤルソサイエティ)会員。大統領自由勲章、全米科学界の栄誉とされるアメリカ国家科学賞を受ける。
[編集] 主な著書
- 『二重らせん』(原題The Double Helix)江上不二夫・中村桂子訳 講談社文庫1986年 : ワトソンの回想録
- 『遺伝子の分子生物学』
- 『DNA』(原題The Secret of life)アンドリュー・ベリー共著 青木薫訳 講談社2003年
[編集] 関連図書
- ロバート・オルビー『二重らせんへの道』<下> 紀伊國屋書店1996年
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