ジハード団
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ジハード団(تنظيم الجهاد Tanzīm al-Jihād)は、イスラム国家の建設とカリフ制の復興を掲げて武装闘争を行うエジプトのイスラム急進主義・過激派地下組織である。1960年代から1970年代頃にムスリム同胞団に飽き足らない者たちが過激な急進主義に走って生まれた小組織が合同して形成された。本来はエジプト政府の打倒を、現在はアメリカやイスラエルを攻撃することをも目標としている。創設者はオマル・アブドル・ラーマン。主な指導者は、アフガニスタンで対ソ連戦に加わりオサマ・ビンラディンに思想的影響を与えたことで知られる、アイマン・アッ=ザワーヒリー(現在は脱退し、アルカーイダに加入)。
[編集] 活動
閣僚級のエジプト要人や、アメリカの役人に対するテロ活動を行っている。イスラム法(シャリーア)以外の法を施行する為政者はムスリム(イスラム教徒)であろうと背教者でありジハードによって排除せねばならないと断じており、そのため1990年代半ばまでは外国人への攻撃よりも国内の要人の暗殺を優先してきた。1981年にはジハード団の計画により、兵士ハリド・イスランブリがアンワル・アッ=サーダート大統領を暗殺。1993年に内務相暗殺事件、首相暗殺未遂事件を相次いで起こすが、ともに一般民衆を巻き添えにするテロであったためにエジプト国民から激しい非難を受けた。
1980年代にエジプト政府により徹底的な弾圧を受け、1993年からは国外活動重視に転じ、アルバニアに拠点を置く。1995年には在パキスタン・エジプト大使館爆破事件を起こした。その後はオサマ・ビンラーディンのアルカーイダに接近。1998年にビンラーディンの組織した「ユダヤ人と十字軍に反対する国際十字軍」に参加し、ウガンダ・タンザニアのアメリカ大使館爆破事件に関与したとされる。