ジャン=ユーグ・アングラード
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ジャン=ユーグ・アングラード(Jean-Hugues Anglade, 1955年-)はフランス出身の俳優である。 少年時代から音楽に興味を持ち、ジミ・ヘンドリックスに憧れ「ジプシーズ」というバンドを組み、プロを目指して日夜練習に励む。
その後役者志望に路線変更し、1975年からパリのコンセルバトワールで演劇を5年間勉強する。その間にTVでは1977年ごろから出演していた。1982年に映画デビュー。翌年出演した「傷ついた男」では暴力的だが魅力的な男を愛してしまうゲイの青年を見事に演じ、出演2作目にしてセザール賞最優秀新人賞を受賞。1986年の「ベティ・ブルー」では、情緒不安定で後に精神に異常をきたす少女ベティを優しく包み込む青年ゾルグを好演し、世界的にその名が知れ渡る。
1989年に「インド夜想曲」での共演をきっかけに女優パメラ・スーと結婚。しかし結婚以前にも様々な女優との浮名を流していた。
「キリング・ゾーイ」ではエイズに冒された銀行強盗など演技の幅も広く、1994年に出演した「王妃マルゴ」ではセザール賞最優秀助演男優賞を受賞。1996年の「マキシマム・リスク」ではジャン=クロード・ヴァン・ダムと共演、ハリウッドデビューを果たす。翌年「裸足のトンカ」では監督・脚本業にも進出。
[編集] 主な出演作品
- 傷ついた男 L'Homme Blesse (1983)
- サブウェイ Subway (1984)
- ベティ・ブルー 37°2 le matin (1986)
- インド夜想曲 Nocturn Indien (1988)
- ニキータ Nikita (1990)
- 夜ごとの夢/イタリア幻想譚 La Domenica specialmente (1991)
- 王妃マルゴ La Reine Margot (1994)
- キリング・ゾーイ Killing Zoe (1994)
- 世界で一番好きな人 Dis-moi oui... (1995)
- 君が、嘘をついた。Les Menteurs (1996)
- マキシマム・リスク Maximum Risk (1996)
- メランコリー Les Marmottes (1996)
- 裸足のトンカ Tonka (1997) 監督・脚本も
- 青い夢の女 Mortel transfert (2000)
- 略奪者 Sweat (2002)
- テイキング・ライブス Taking Lives (2004)