ジョエル・ズマヤ
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ジョエル・ズマヤ(Joel Martin Zumaya, 1984年11月9日 -)はアメリカ合衆国カリフォルニア州チュラ・ビスタ出身のメジャーリーグ、デトロイト・タイガースの投手。右投右打。ズマイヤ、ズマーヤとも呼ばれる。
[編集] 経歴
高校卒業後の2002年、ドラフト11巡目指名でタイガースへ入団。マイナー時代は先発投手で2005年に2A・3A通算で9勝5敗、防御率2.74、151・1/3イニングを投げて199奪三振という成績を記録。2006年スプリングトレーニングではジャスティン・バーランダーと先発枠を争うも、激しい気性を「将来のクローザー候補」と評価した首脳陣の意向でリリーフへ転向。4月3日メジャーデビュー。剛速球とカーブを武器に、シーズン中はクローザーのトッド・ジョーンズにつなぐセットアッパーとして大活躍。しかしワールドシリーズでは手首の故障の影響で思うような成績を残せなかった。
[編集] 特徴
- 投げる球の殆どが100マイル(160キロ)オーバーというメジャーリーグの中でも屈指の肩を持つ。2006年のヤンキースとのディビジョンシリーズでは103マイル(約166キロ)をなんども計測。年俸20億円クラスの選手が並ぶ強打のヤンキース打線からバットにふれることすら許さず三振を奪って周囲を驚かせた。対戦したゲーリー・シェフィールドは「ほとんど打つのは不可能だ」と完敗を認めるほど。
- 高校時代は80マイル台(約129キロ)しか出なかったが、入団後、マイナー4年間の筋力トレーニングなどで20マイルもアップした。投手の球速はスピードガンの設定位置によって違ってくるため公式記録としてではないが、剛速球投手であることは間違いない。
- ジャスティン・バーランダーやジェレミー・ボンダーマンらと同じく、同球団を代表する若手投手である。
[編集] 年度別成績
年度 | チーム | 勝利 | 敗戦 | 防御率 | 試合 | 先発 | セーブ | イニング | 被安打 | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 四球 | 奪三振 |
2006 | DET | 6 | 3 | 1.94 | 62 | 0 | 1 | 83.1 | 56 | 20 | 18 | 6 | 42 | 97 |
Total | ' | 6 | 3 | 1.94 | 62 | 0 | 1 | 83.1 | 56 | 20 | 18 | 6 | 42 | 97 |