ジョン・デンヴァー
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ジョン・デンバー(John Denver、1943年12月31日 – 1997年10月12日)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライターである。
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[編集] 経歴
本名はヘンリー・ジョン・デュッチェンドルフ・ジュニア(Henry John Deutschendorf Jr.)。ニューメキシコ州ロズウェル出身。
Take me home, country roads(「カントリー・ロード」)、Leaving on a jet plane、Sunshine on my shoulders、Rocky mountain highなど数多くのヒット曲を生み出し、1970年代のフォークソングにおいて中心的な役割を果たした。
親しみやすい曲調と、繊細で情感あふれる歌詞が特徴である。最大のヒット作Take me home, country roadsはオリビア・ニュートン・ジョンにカバーされたほか、日本ではスタジオジブリの映画『耳をすませば』の主題歌(映画ではオリビア・ニュートン=ジョンのカヴァー曲を使用)として使われたものが有名である。しかし、デンバー本人は実は一度も歌の舞台であるウェストヴァージニア州に行った事がなかったという。
1997年、操縦していた飛行機が墜落して死去。
[編集] 主要作品
- フォロー・ミー (Follow Me) 1969年
- 悲しみのジェット・プレーン (Leaving on a Jet Plane) 1971年
- 故郷へ帰りたい (Take Me Home, Country Roads) 1971年
- さすらいのカウボーイ (I'd Rather Be A Cowboy) 1973年
- プリーズ、ダディ (Please, Daddy) 1973
- ロッキー・マウンテン・ハイ (Rocky Mountain High) 1973年
- 太陽を背にうけて (Sunshine on My Shoulders) 1974年
- 緑の風のアニー (Annie's Song) 1974年
- バック・ホーム・アゲイン (Back Home Again) 1974年
- すばらしきカントリー・ボーイ (Thank God I'm a Country Boy) 1975年
- マイ・スウィート・レディ (My Sweet Lady) 1977年
[編集] 作品解説
[編集] 緑の風のアニー
緑の風のアニー(英名 Annie's Song)は、デンバー自身が作曲と作詞を行った。この曲は、アルバム「バック・ホーム・アゲイン」(英名 Back Home Again)に収録され、1974年に RCAレコードから発売された。Milt Okunがプロデューサーを担当し、演奏時間は2分58秒である。1974年7月、2週間に渡って全米ナンバー1ヒットを記録したこの曲は、デンバーにとって2回目の全米ナンバーとなった曲でもある。イギリスにおいても、ナンバー1ヒットを記録した。
緑の風のアニーは、当時ジョン・デンバーの妻であった Annie Denver (旧姓 Annie Martel) に捧げた叙情詩(じょじょうし)である。 Annie は、アメリカのミネソタ州スリーピーアイ出身である。ミネソタ州の New Ulm 近郊の州立公園を二人で散歩していたとき、デンバーは周囲の景色の素晴らしさに感嘆しつつ、同時に妻のことに想いをはせながら、数分の内にこの曲を書き上げたとされる。この曲が流行するようになって以降、多くの人々の間で結婚式の際頻繁に演奏されるようなったり、相手に愛情を表現するための代わりに利用されるようになった。その理由は、この曲が聞き手の想像力に素晴らしく訴えるだけでなく、歌詞が誰にとっても普遍的な意味を含んでいるからである。ただし歌詞の中には、Annie という名前は一言も出て来ない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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