スウィーティー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?スウィーティ | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||
Citrus gransis X paradisi oroblanco | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
スウィーティー オロブランコ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
oroblanco |
スウィーティー(sweety)は、柑橘類のひとつで、グレープフルーツ(Citrus X paradisi)とブンタン(Citrus grandis)の交配種。 スウィーティーはイスラエル産の商品名で、正式な品種名はオロブランコ(oroblanco)。
1958年にアメリカ・カリフォルニア州で交配に成功し、1972年ごろから一般的に栽培されるようになった。主産地はイスラエル。日本においては1990年代にロッテがチューインガムを発売し、ガムや清涼飲料水として普及してから生食用としても一般的なった。
グレープフルーツの4倍体と普通の(2倍体の)ブンタンを交配したもので、スウィーティー(オロブランコ)は3倍体となる。 そのため、スウィーティーは種子ができにくい。
果実の大きさはグレープフルーツとほぼ同じで、果皮表面が緑色をしている。 グレープフルーツに比べるとアルベド(皮の内側の白い部分)が多く、可食部の割合はグレープフルーツよりも少ない。 酸味が少なく甘味が強い。
スウィーティーは、果皮にテルペン系炭化水素などの精油成分が豊富に含まれ、発泡スチロールなどを溶解する事がある。これは精油成分が溶剤として作用する為で、天然素材として洗剤などに利用されている。なお、普通に食べれば人体に影響は無い。 また、フラノクマリンという物質が果実に含まれる。この物質は薬の血中濃度を上げる作用がある。そのため、薬によっては効き過ぎや副作用が通常よりも強く現れてしまう場合があり、医薬品との併用摂取に注意を要する。