スリ
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スリ(掏摸、漢字の読みから“とうも”とも)は、他人の懐などから金品などを気づかれずにかすめとる行為。または、それを行う人のこと。別称として巾着切り、チボ(京阪神地方)などがある。
縁日などの人混みを利用した代表的な犯罪で、指先の器用さが必要とされる。
新米のスリは物を取ったらすぐに駆け出すことから「駆け出し」という言葉が生まれた。
なお、奇術師が、ショーとして合意の上で観客からスリ行為を行う場合もある。
犯罪としてのスリは刑法上、窃盗罪であり刑事罰の対象となる行為である。一般的にスリというのはターゲットが特定されず、上級技術を有するスリ師や集団スリなどは誰でも標的にしてすることが多い。特に観光客や繁華街の買い物客が狙われているが、今や観光客は都内中、国中におり、繁華街も多いことから被害者となる一般人が多く、また電車内でのスリも横行しており多数の一般市民が犠牲になっていることから社会問題化している。この点では一部の者(コンビニ・商店経営者)しか被害にあわない万引きと異なるので、スリ対策は社会的にも多くの市民に強く叫ばれている。
日本では、電車内で傍若無人に刃物や防犯スプレーを振り回し逃走する韓国人グループによる武装スリ集団が社会問題化となっている。
[編集] 参考文献
- 尾佐竹 猛 『賭博と掏摸の研究』 新泉社 ISBN 4787799053