窃盗
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窃盗(せっとう)とは、誰にも気付かれることなく、他人の物を故意に断り無く持っていくことをいい、倫理的・道徳的に反社会的行為とされる。
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[編集] 概要
『窃』も『盗』もそれぞれ他人の物を黙って持っていくこと、すなわち盗むことを意味するが、特に『窃』という語は『こっそりと、気付かれず』という意味合いが強い。しかし刑法において、他人が占有する財物を、占有者の意思に反し自己又は第三者の占有に移転させる行為をいい、占有移転行為が他人に気付かれることなく行われることは要件ではなく、公然と行われる場合なども含む。たとえば「ひったくり」なども暴行の程度が強盗罪のそれに達しない場合には窃盗罪となる。
近年の泥棒の服装としては、典型的な頬かむりに唐草模様の風呂敷包みを背負うという形はあまり見掛けられず、一般の人から見て怪しまれない、配達業者の服装やスーツ姿が多いとされる。また、複数の人員で構成され、大規模、計画的に犯行に及ぶ窃盗団といわれる集団も存在する。警察白書(平成16年版)によれば、組織的かつ職業的に行う窃盗行為は暴力団や中国人等の外国人グループによるものが増加傾向にある。
[編集] 窃盗の分類
窃盗の手法や対象物に基く呼び名としての分類であり、法律上の分類ではない。
[編集] 泥棒
「泥棒」という単語が一般に使われ始めたのは江戸時代以降と言われているが、その語源については諸説あり、現在でも定説とされるほどの支持を得ているものはない。以下に有力とされている説を紹介する。
- 「押収坊(おしとりぼう)」が「とりぼう」となり訛った
- 「盗る暴」が訛ったものである - 滝沢馬琴が「燕石雑志」に著した説
- 「盗みをした坊主」の省略形「盗る坊」が訛ったものである
- 顔を隠すために泥を塗り、見つかった際に抵抗する為に棒を所持していたから
- 「盗り奪う」が名詞化したもの
- 「泥」には欲に溺れた人、不埒者、穢れた者という意味があり、人を表す「坊」を付けて泥坊と書いた。泥棒は当て字である
- 引き戸の溝に泥を流し込むことで戸締りに使用していた棒を浮かせたから。または泥と棒を使って音を立てずに雨戸を開けていたことから
[編集] 有名な泥棒
[編集] 関連項目