ゼブラフィッシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゼブラフィッシュ | ||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||
Danio rerio | ||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||
シマヒメハヤ | ||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||
Zebrafish |
ゼブラフィッシュ またはゼブラ・ダニオ (学名 Danio rerio) は、インド原産の体長 5 cm ほどの小型の魚である。コイ目 コイ科 ダニオ亜科(ラスボラ亜科、ハエジャコ亜科とも)に属し、オイカワ、コイや金魚などに近い。成体の体表に紺色の縦じまをもつことから、シマウマにみたててこの名がある。飼育、繁殖が容易な魚で、流通価格も安く、観賞魚としてよく飼われている。いくつかの変種がある。近年、生物学では脊椎動物のモデル生物としてよく用いられる。生物学では、ゼブラフィッシュの名が、観賞魚としてはゼブラ・ダニオの名が一般的。
遺伝学、発生学の研究材料として多くの利点を持つ。生活環は3ヶ月、寿命は5年くらい。おとなしく、雑食で飼育が容易。多産で一度に数十から数百の卵を産む。卵は直径 0.5 mm 程度、透明で観察や実験操作が比較的容易。ゲノムへの遺伝子導入も比較的容易。小型魚類のモデル生物としては他にメダカがあり、ゲノム研究が進んでいる魚類としてはトラフグがある。
[編集] 観賞魚 ゼブラダニオの改良品種及びその他のダニオ
- ゼブラ・ダニオ (この記事で説明されている。ダニオの中では最も広く流通している。)
- ホワイトパール・ゼブラ・ダニオ (白っぽい色をしたゼブラ・ダニオ。)
- ロングフィン・ゼブラ・ダニオ (尾の長いゼブラ・ダニオ。長い尾が餌と間違えられ、破れてしまう事がある。破れた部分は、しばらくすれば再生する。)
- パール・ダニオ (淡い青紫の体色で、1-2本の黄色いラインが入る。)
- ジャイアント・ダニオ (ゼブラダニオとは別のDevario属の魚で、全長10cmとやや大型になる。ラインの入り方の異なる2種類のタイプがある。)
- レオパード・ダニオ (ゼブラダニオの縞模様が途切れ途切れになって、スポット状になった種類。ゼブラダニオの改良品種という説と、別種と言う説がある。ゼブラダニオと同じくロングフィンなどのバリエーションが存在する。)
- オレンジグリッター・ダニオ (近年になって新しく紹介された種類。鮮やかなオレンジ色の体色に、横縞の入る美しい姿から人気がある。)
- ダニオ・エリスロミクロン(かつては幻の魚と言われていた美しい魚、青い縦縞がきれい。)