タイムふろしき
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タイムふろしきは、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場する架空の道具。
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[編集] 概要
風呂敷を模した道具。このふろしきを被せると、その状態から新品のように新しくしたり、ぼろぼろの状態にしたりすることができる。新しくするか古くするかはふろしきの表と裏で使い分ける。表と裏では配色が異なる(アニメの設定では赤と青)。柄は、時計を模したものが一面に散りばめられたものになっている。
[編集] 設定
標準寸法は1メートル四方。正規品には、ウールマークに似た「タイムマーク」が付いている。(『ドラえもんひみつ全百科』)
布は五重構造になっており、表の面から裏の面に向かって、時流漏洩防止膜(じりゅうちろうぼうしまく)、未来流ファイバー、タキオン織りこみゾーン、過去流ファイバー、時流漏洩防止膜となっている。物体を包むと、タキオン織りこみゾーンより外の面に向かってタキオンエネルギーが放出される。(『ドラえもんのひみつ道具使い方事典 1』)
現在公式設定とされているタイムふろしきの内部図解は、漫画家の長谷川裕一がデビュー初期の頃に小学館の依頼でアルバイトで描いたものとされている。
[編集] 用例
作品中では壊れた物を壊れる前の状態に戻す(「復元光線」と同等の使われ方)、人間の年齢を変更するなどの使い方がされた。ただし、人間の年齢を若くしても(物を新しくする)、風呂敷をかぶる前の記憶は持続する。また、物を新品に戻そうとしてあまり長く風呂敷をかぶせ過ぎると原料に戻ってしまう。スネ夫のママはワニ皮のバッグを新品にしようとしたが、生きたワニになってしまった。また『のび太の恐竜』などでも化石(首長竜の卵、三葉虫)を生きた状態に戻している。
ちなみに、ゲーム「ドラえもん ギガゾンビの逆襲」ではタイムふろしきを用いて『のび太の海底鬼岩城』で壊れてしまった水中バギーを修復するイベントがある。
ジャイアンがタイムふろしきの効果で0歳児になってしまったことがある(アニメ『タイムふろしき』(1979年4月20日放送)、アニメ『とんだタイムふろしき』(1996年1月5日放送)・アニメ『タイムふろしき』(2005年5月13日放送))。
[編集] 参考文献
- 『ドラえもんひみつ全百科』(「てれびくん」1980年6月号付録)小学館、1980年。
- 『ドラえもんのひみつ道具使い方事典 1』小学館、1990年。