ダンキンドーナツ
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ダンキンドーナツ(Dunkin' Donuts)とは、ファストフード店のブランド名。主力商品のドーナツの他、コーヒー、マフィン、ベーグルサンドイッチなども扱っている。1948年、アメリカのマサチューセッツ州クインシーで創業。1950年からフランチャイズ展開を開始し、現在、世界30ヶ国に約6000店舗を展開している世界最大のドーナツチェーンである。
店名は、アメリカ人にはドーナツをコーヒーに浸して(Dunkin')食べる習慣があることから。
[編集] 概要
DUNKIN'DONUTS,INC.の創業者は、ウイリアム(ビル)・ローゼンバーグ。 1946年に工場労働者のためにトラックでサンドイッチなどの販売をはじめたが、ドーナツとコーヒーの売り上げが大きいことに気づく。 そこで、1948年にドーナツの専門店「Open Kettle(オープンケトル)」という店をはじめる。 1950年に、現在の「Dunkin' Donuts(ダンキンドーナツ)」に名前を変更している。
義妹の夫であるハリー・ウィノカーとともに会社を運営していたが、経営方針の違いからハリー・ウィノカーは独立し、ミスタードーナツを創業している。 しかし、のちにダンキンドーナツはミスタードーナツを吸収合併しており、現在アメリカにはミスタードーナツは存在しない。
ここ数年は、イギリスの酒類大手アライド・ドメックの傘下企業となり、外部から招いた経営陣の下で急成長。しかし、2005年8月にフランスの酒類大手ペルノ・リカールがアライド・ドメックを買収したのに伴い、他の2つのファストフードチェーンとともに売却。2005年12月に、ベイン・キャピタル、カーライル・グループ、トーマス・H・リー・パートナーズのアメリカの未公開株投資会社3社で構成されるコンソーシアムが株式を取得している。
日本では、1970年に初の海外店舗としてオープン。セゾングループのレストラン西武(のちの西洋フードシステムズ)の一部門として、その後はディー・アンド・シー(のちに吉野家と合併して吉野家ディー・アンド・シー)が店舗展開していたが、業績不振で1998年に撤退。米軍基地内を除いて日本からは姿を消している。