チベット人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チベット人(ちべっとじん、チベット語:bod pa(プーパ))は、チベットの人々に対する自称・他称として最も広く用いられている言葉。ただし、場面によって、次のような、意味上の区別がみられる。
- モンゴル人(ソクポ、sog po)や中国人(ギャミ、rgya mi)など他民族と対比して、自分たちの集団を呼ぶ場合の呼称。または他民族や多国民の人と対比して、具体的な個人の民族の区別をいう場合の呼称。
- 「プーリ」( bod rigs =チベット民族)の内部において、ブータン、シッキム、ラダックなど、周辺地域の人々に対し、チベット本土の人々を指す呼称。
- (亡命した人々を主たる使用者として)「チベット国の国民」を指す呼称。
- カムやアムドの人々が、ウーやツァンなど、中央チベットの人々を指す呼称。
- 牧畜を生業とする人々(ドクパ)に対し、農業を主たる生業とする人々を指す呼称。
1と2(及び3)の意味での「チベット人」についての詳細(言語、文化、分布、人口等の一般的情報)は「チベット民族」の項を参照。