チムニー
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チムニー(Chimney)とは、
- 煙突のこと。
- 登山用語で、人が全身を入れられる程度の幅をもち上下方向に走る岩壁上の割れ目のこと。
- 海底熱水鉱床の活動により生成される柱状構造物。この項で記述する。
- 居酒屋チェーン「チムニー」およびその運営会社「チムニー株式会社」
チムニーは、海底から噴出する熱水に含まれる金属などが析出・沈殿してできる構造物。海底から柱状に突きだした構造物となることもあり、柱の突端から金属や硫化水素等を多く含んだ黒い熱水をあたかも煙突のように噴出する様から名付けられた(硫化物や金属成分の少ない白いチムニーも存在する)。海洋プレートの境界部、火山島周辺の海底で観察される。
[編集] 概要
- 本来、地質学の面からアプローチが行われてきたが、チムニー周辺に、本来、生物に有害であるはずの硫化水素やメタンなどを材料に有機物を合成する熱水生物群集が発見されるに至り、生物学的見地からも注目を浴びるようになった。
- まさに鉱脈が造られている場所であり、有用金属の採取などからも注目を浴びている。