黒鉱
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黒鉱(くろこう、kuroko)とは、日本海側の鉱山で採掘される外見の黒い鉱石の総称である。黒い鉱石の正体は、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、黄銅鉱などであり、それぞれ亜鉛や鉛、銅などの鉱石として広く採掘された。
黒鉱は、新生代第三紀のグリーンタフ変動に伴う熱水の活動により形成された。海底に噴出した熱水が冷やされることによって沈殿した硫化物などが起源であると考えられている。黒鉱の周囲には金や銀などが濃集することから、江戸時代には主にそれら貴金属が、明治時代に入り精錬技術が向上するにつれて黒鉱自体が注目されるようになった。
[編集] 関連する鉱山
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 石川洋平 『黒鉱 - 世界に誇る日本的資源を求めて』 共立出版〈地学ワンポイント〉、1991、ISBN 4-320-04629-3。