チャリング・クロス
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チャリング・クロス (Charing Cross) はロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスター中に存在する地区。
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[編集] 概要
13世紀のイングランド国王エドワード1世が妻であるカスティリアのエレアノールの記念碑を設けたチャリング村があった場所である。一般にロンドンの中心と見なされることも多い。ロンドンの地区の位置を表すのに、チャリング・クロスからの方角と距離を用いることもある。
エレノアの亡骸は死去したリンカンシャー州からウェストミンスター寺院まで運ばれ、その間に12カ所で棺が一夜休められた。エドワードはこの12カ所全てに十字架を設けさせた。このうち3つだけが現在も残されている。チャリング・クロス鉄道駅の正面に設置されている十字架はヴィクトリア朝時代に再建されたコピーであり、オリジナルの物よりも大きく、装飾も付されている。 十字架は本来ホワイト・ホールの頂に立てられていたが、チャールズ1世の騎馬像に置き換えられ現在の位置に移動された。
古くから道路標識や地図にはチャリング・クロスからの距離が表示されていたことでも知られる。Charing Crossという名称の由来は古英語で川の曲りを意味するcharingにある。1839年に首都圏警察の活動範囲はチャリング・クロスから15マイル内に位置する教会区と定められた。 ゲイが集まる箇所として著名なヘヴン・ナイトクラブはチャリング・クロス駅の地下にある。
サミュエル・ジョンソンは「人間の存在その満ち引きは全てチャリング・クロスにある」と述べている。
[編集] 名所
[編集] 鉄道駅
[編集] 外部リンク
- Google Maps チャリング・クロス駅の位置