チャンデーラ朝
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チャンデーラ朝とは、10世紀前半から13世紀末まで北インド、マディヤ・プラデーシュの東部、ブンデルカンド地方にあったラージプートの王朝。9世紀初め、ナンヌカという人物がこの地の支配者となり、しばらくプラティハーラ朝に服属していたが、10世紀前半に独立し、カジュラホを都とした。
この王朝は、世界遺産にもなっているカジュラホの寺院群を築いたことで世界的に知られる。945年にシヴァ神に捧げたといわれるラクシュマナ寺院、1002年に、ヴィッシュワナータ寺院を建設した。また11世紀初めに、シヴァ神の住みかとされるカイラース山を模したといわれるカンダリヤ・マハーデーヴァ寺院を建立している。シカラという紡錘状の塔を林立させる建築で、大きなシカラは31mに達する。
11世紀には、ガズナ朝の侵略を受けた。1302年、ハルジー朝のアラーウッディーン・ハルジーの遠征軍に滅ぼされた。