チャールズ・ホイートストン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チャールズ・ホイートストン(Sir Charles Wheatstone、1802年2月6日-1875年10月19日)は、イギリスの物理学者である。
父親は楽器職人でホイートストンも1823年から1834年までロンドンでその仕事を学んだ。 キングス・カレッジ・ロンドンの実験物理学の教授になり、1836年には王立協会の会員になった。 最初は音の伝播や固有振動、楽器など音響の研究をしていた。 1828年、アコーディオンに似た楽器のイングリッシュコンサーティーナを発明。 1833年に音響の研究を発表している。
1833年、サミュエル・ハンターが発明した電気抵抗の測定法を改良した。 これは後にホイートストンブリッジと呼ばれることになり、広く用いられている。 1833年、ステレオ・スコープを発明した。 1834年、電線中の電流の速度をはじめて測定した。 1840年、連続的に電気抵抗を変化させることのできるレオスタットを発明した。
その後、電気技術者のウィリアム・クックと協力して電信の開発を行った。 1936年に5針式電信機を発明し、翌年ロンドンのオーストン駅とカムデンタウン間で試験が行われ、後に鉄道の分野で用いられた。
1854年、「プレイフェア暗号」を考案した。 友人のプレイフェア卿と趣味でやりとりするのに使われたもので、プレイフェア卿の名前で呼ばれる。