ツァーリ・コロコル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ツァーリ・コロコル(Царь–колокол、ロシア語で鐘の皇帝の意)とは、モスクワクレムリン宮殿に展示されている巨大な鐘のこと。重量約160~200トン、高さ6.14メートル、直径6.60メートル、外径1,200ミリメートルである。
1733年から1735年にかけて、ロシアの鋳造職人イワン・モトリンとその息子によって鋳造され、装飾や彫刻などはV・コベレフ、P・ガルキン、P・セレブリャコフらが手がけた。
残念ながら、この鐘が鳴ることは一度もなかった。1737年に生じた火災の折、一部が欠損してしまったためである。
1836年より、ツァーリ・コロコルはクレムリン宮殿ブラゴヴェシチェンスキー寺院広場にある、イワン雷帝の鐘楼脇に展示されている。
なお、この名をもつ鐘はもう2つ存在し、17世紀初頭と1654年に制作された。後者は1701年の火事で焼失し、前者はツァーリ・コロコル鋳造に際して再利用された。
[編集] 写真
[編集] 外部リンク
ロシア ツァーリ・シリーズ |
ツァーリ・コロコル | ツァーリ・ボンバ | ツァーリ・プーシュカ | ツァーリ・タンク |