ティモシー・ハットン
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ティモシー・ハットン(Timothy Hutton、1960年8月16日-)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の映画監督・俳優。父は名優ジム・ハットン。
80年代初頭より青春アイドルとして人気を博し、1980年の『普通の人々』では弱冠20歳にしてアカデミー助演男優賞を授賞。近年まで変らぬ活躍を見せている。1986年、デブラ・ウィンガーと結婚したが89年に離婚した。
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[編集] 経歴
幼い頃に両親の離婚を経験。当初は母親に育てられるが演技の道に進む事を決意し16歳のとき父の後援で俳優として活動を始めた。以後、巡業型の劇団やTVを中心に活躍。父の死後、1980年に映画『普通の人々』の息子役に大抜擢され、この作品の成功で一躍スターダムに躍り出た。
以降、清純でどこか不安げな主人公を演じさせれば右に出るものはなく、恐らくそれは幼い頃に体験した家族の離散というものが演技に投影されていると思われる。遠くを見るような眼差しとすっきりとした顔立ちは日本でも人気となり、『ロングウェイ・ホーム』や『メイド・イン・ヘブン』など主演作が次々と日本に上陸、公開された。
最近では、ミュージックビデオを監督したりと演出の面でも高い評価をされている。俳優としては、ロマンティックな役柄から屈折した犯罪者、憎まれ役など演技派としても活躍しているが、初期のキャリアの華々しいイメージの定着が災いしてか、やや作品に恵まれていない事実は否めない。だが、時折見せるみずみずしいしぐさなどは、40歳を過ぎた今でも健在である。
日本で大ヒットした作品に『ターク182』、『コードネームはファルコン』、『デスティニー/愛は果てしなく』、『Q&A』、『ビューティフル・ガールズ』、『大いなる相続』、『甘い囁き』、『不法執刀』など。TVでは『計画殺人/修正条項第1条』、『WW3/ワールド・ウォー3』が好評を博した。
[編集] 公開された主な作品
[編集] 出演
- 普通の人々 1980年
- タップス 1981年
- ロングウェイ・ホーム 1982年
- アイスマン 1984年
- ターク182 1985年
- コードネームはファルコン 1986年
- メイド・イン・ヘブン 1987年
- デスティニー/愛は果てしなく 1988年
- 熱き愛に時は流れて 1988年
- Q&A 1990年
- 派遣秘書 1993年
- ダーク・ハーフ 1993年
- フレンチ・キス 1995年
- 甘い囁き 1995年
- ビューティフル・ガールズ 1996年
- 大いなる相続 1996年
- 不法執刀 1997年
- バッドデイズ 1997年
- 凍った朝にスパイを撃て! 1998年
- 将軍の娘 エリザベス・キャンベル 1999年
- 計画殺人/修正条項第1条 2000年
- WW3/ワールド・ウォー3 2001年
- グルメ探偵「ネロ・ウルフ」シリーズ 2001年
- サンシャイン・ステイト 2002年
- シークレット ウインドウ 2004年
- 5デイズ 2004年
[編集] 監督
- 新・世にも奇妙なアメージング・ストーリー5 1988年
- ウィズ・ユー 1998年
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