デイビッド・パターソン
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デイビッド・A・パターソン(David A. Patterson)は、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)の計算機科学教授(1977年以降)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒。RISCとRAIDの基礎を築いた1人。UCB 計算機科学部門の部門長とComputing Research Association の長を務めた後、2003年から2006年までACMの会長を務め、2003年から2005年までアメリカ大統領の情報技術諮問委員会の委員も務めた。
ジョン・ヘネシーとの共著(下記参照)は教科書として広く採用されている。
ACM や IEEE から数々の賞を受賞しており、全米技術アカデミー会員にも選ばれた。2005年、C&C賞をジョン・ヘネシーと共に受賞。シリコンバレー工学の殿堂入りも果たしている。2006年、アメリカ芸術科学アカデミーと全米科学アカデミーの会員にも選出され、Computing Research Association から Distinguished Service Award を授与された。
パターソンの下で博士号を取得した有名人として以下の人々がいる:
- デビット・ディツェル - トランスメタ創業者。
- Garth A. Gibson - RAIDの共同開発者。カーネギーメロン大学教授。
- David Ungar - プログラミング言語 Self の設計者。
[編集] 主著(共著)
- パターソン、ジョン・ヘネシー、Computer Architecture: A Quantitative Approach ISBN 0-12-370490-1
- 富田眞治 他訳、『コンピュータ・アーキテクチャ』日経BP社、1992年。ISBN 4-8222-7152-8
- パターソン、ジョン・ヘネシー、Computer Organization and Design: the Hardware/Software Interface ISBN 1-55860-604-1
- 成田光彰 訳、『コンピュータの構成と設計 第2版(上)』日経BP社、1999年。ISBN 4-8222-8056-X
- 成田光彰 訳、『コンピュータの構成と設計 第2版(下)』日経BP社、1999年。ISBN 4-8222-8057-8