デザエモン
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デザエモンとは、株式会社アテナによって開発、発売されたシューティングゲームコンストラクションソフトウェアである。
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[編集] シリーズ一覧
- 絵描衛門(デザエモン):ファミリーコンピュータ(1991年9月13日発売)
- デザエモン:スーパーファミコン(1994年9月30日発売)
- デザエモン+(デザエモンプラス):プレイステーション(1996年5月24日発売)
- デザエモン2:セガサターン(1997年10月9日発売)
- デザエモン3D(デザエモンスリーディー):NINTENDO64(1998年6月26日発売)
- デザエモンkids(デザエモンキッズ):プレイステーション(1998年10月22日発売)
[編集] それぞれの作品の特徴
[編集] 絵描衛門(デザエモン)
機種は、ファミコン。
3ステージの縦スクロールシューティングを製作可能。フォント以外のグラフィック、音楽などはすべて自作のものと置き換え可能。シューティングゲームはバルカン、ミサイル、レーザーの3系統の攻撃と、スピードアップ、バリア、オプションのパワーアップが可能な、ライフ無し残機制のルール。
自機のサイズは16×16ドット。パワーアップアイテムや自機や敵の弾、爆発パターン等も同一のカテゴリでエディットされる。自機のパワーアップの性能などを指定することはできない。
ステージごとに4つまでのアニメパターンを作ることが可能な4種類のザコキャラクター(サイズ16×16)、倒すとランダムにパワーアップアイテムを出す中ボス1種類(32×32)、ステージ最後に登場するボス1種類(48×48)が使用できる。それぞれ動きのパターンやスピード、弾を打つパターンや激しさが指定できる。
背景は16×16サイズの絵16種類を組み合わせて構成する。
16×16ドットの絵1枚に使える色数は透明を含む4色のパレットで、自機やパワーアップ、敵、背景、タイトルロゴ等のカテゴリによってそれぞれ3パレットが使用できる。
音楽は24音色から選べるメロディーA、B(矩形波チャンネル)とドラムパターン(ノイズチャンネル)のC、固定された音色(三角波チャンネル)のDの4音が使用可能。後のシリーズと違い、1つのパートに複数の音色を使うことはできない。テンポは任意に指定可能だが、曲の途中で変更することはできない。音楽は12小節で終了し、途中で切ってのループは不可能。また、小節を越えて音を続けることができない。6曲がセーブ可能。
[編集] デザエモン
機種は、スーパーファミコン、正式名称は「描いて・作って・遊べる デザエモン」。
ステージ数6個の縦シューティングが製作可能。スーパーファミコンマウス対応。キャラクターのカテゴリ毎に29791色中15色が使用可能。キャラクターのサイズや種類等、前作から格段に性能が上がっている。音楽は楽器アイコンを譜面に並べることによって、16小節分の曲が作曲できる。最小クォンタイズは1/16で、また三連音符などの長さには設定できない。ビートは4/4固定。最大発音数は2音までだが、音色を途中で変更することが自由で、別個にリズムや伴奏を鳴らすことも可能。
フォントは原則固定だが、裏技によって起動時に使用フォントを数種類の中から選べる。
サンプルゲームとして、同社のシューティングゲームDAIOH!の関連的作品DAIOH GALEが収録されている。ここから、デザエモンはDAIOH!の基本システムの上でゲームを構築するツールというふうに捉えることもできる。
[編集] デザエモン+
機種は、プレイステーション。
デザエモンの機能パワーアップ版で、拡大縮小や回転等の機能が搭載されており、それに基づき前作で必要だったミサイルの回転アニメーションは作る必要がなくなっている。(逆に、角度によって見え方が違うようなミサイルを描く事はできなくなった。)
アイテムの出現順が変更され、またカスタマイズできるようになった。このため、前作のゲームをそのまま今作に移植すると、ゲームバランスが異なる。
自機の発射できる武器にバリエーションが増えた。
ステージ数は最大5ステージに減少。設定によってはより少ない数のステージ構成でも可能となる。(一見改悪のようだが、コンテストの上位作品では、グラフィックの質を高めるために最初や最後のステージを極端に短く作る作品が多く見られたため、むしろ改良であると考えることもできる。)
音楽部の仕様変更が最も大きい。別音源をもとにサンプリングしなおされており、音質は向上したといえるが、音量バランスがだいぶ異なる。特にディストーションギターやシンセサイザーのニュアンスが大きく異なる。音色はコードブラスがクラッシュシンバルに、グロッケンがテナーサックスに変更されている。エレキトリックピアノとピッコロ(フルート)が一オクターブ低い音に変更されている。上パートと下パートでパンの割り振りが異なるようになった。伴奏のボイス数が増え、ベースを加えた際に高音パートが消えなくなった。これら改良点によって、前作の音楽をそのまま流用しようとすると違和感が出る。(新音源の特徴をつかんで、新たに作曲する分には問題ない。むしろ前音源では不可能だった曲想が可能。)
サンプルゲームのDAIOH GALEも、仕様変更に合わせて改変されたものが収録されている。裏技によって前作のDAIOH GALEもプレイできる。また、DAIOHにとらわれず新機能を積極的に使用した別サンプルゲームも裏技によってプレイできる。
過去2度のデザエモンコンテストに入賞した作品がいくつかプレイできる。デモ映像のみ収録されている作品もあるが、見るだけでも参考になる。
[編集] デザエモン2
機種は、セガサターン。
ステージ数10個まで作成可能、256色パレットでの描画、他に音色の増加等、かなりの機能がパワーアップされているが、セガサターン本体の内蔵バックアップメモリの容量や、パワーメモリでは、容量が大幅に不足するため、機能を100%使用するにはサターンFDDが必要となってくる。ポリゴンレンダリングから、キャラクターのドット絵を作成する機能等が搭載されている。
[編集] デザエモン3D
機種は、ニンテンドウ64。
5ステージのシューティングゲームを製作することが可能。自機や敵機、背景などはすべて3Dで描画されるが、ゲームシステムとしては2Dである。3Dであることのメリットを利用し好きな方向へスクロールさせることが可能であり、細かい演出も可能だが、いかんせんNINTENDO64のカートリッジのセーブ容量の制約で、自作できる部分が大幅に制限されており、様々な機能が事実上使えない状態になってしまっている。
このソフトは64DDに対応しており、ディスクの大容量の記憶領域を使うことでソフトとして完成する予定だったのだが、拡張用のソフトはランドネットのサイト内で予定には上げられていたものの結局発売されることは無かった。本体に64DDを接続した状態であれば、チュートリアルに拡張の内容についての項目が追加され、その内容を知ることができる。NINTENDO64マウスに対応しており、コントローラコネクタ2に差せば使用することができる。
サンプルゲームの「SOLID GEAR」は、レイストームを意識している(タイトルもメタルギアソリッドのもじりだと思われる)。
[編集] デザエモンkids
機種は、プレイステーション。
初心者でも使いやすいように、サンプルでそのまま使える画像や、オンラインヘルプ機能が搭載されている。また、カラー数は256色固定(パレットの変更はできない)となり、初心者に分かりやすい様にしてある。また、簡単化の為、従来のデザエモンに搭載されていた雑多な機能を削除し、シューティングゲームでよく使われる機能のみに絞ってある。従来のデザエモン全てに搭載されていた作曲機能も削除されており、サンプルの曲もしくは、音楽CDの曲を使用してBGMとして鳴らすのみとなっている。別途MIDI音源などを使用して、CD-DA方式で音楽をCD-Rに記録すれば、自作の音楽を使用することも可能である。
なお、前述の通りSuperLite 1500で後に廉価販売されたが、通常版とのセーブデータの互換性はないので注意が必要である(ユーザーの間でもしばし問題とされている) この為、廉価版が発売された後も、わざわざ通常版を中古で購入する人は少なくない。
コンテストに応募された作品などが別途多数収録されているため、それのみを目的に購入したユーザーも多い。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 株式会社アテナ(公式Webサイト)
- we love shooting!DEZAEMONERS(ファンWebサイト)