デッドマンブレーキ
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デッドマンブレーキ(Deadman Brake)とは、車両の安全装置の一つである。運転者が運転中に意識を失った際や、不用意に運転位置を離れた際に、車両を自動的に停止させることで事故を防止することを目的とする。
リーチ式(立席型)フォークリフトに装置されたデッドマンブレーキは、放すと効くブレーキペダルによって、運転者が不用意に運転位置を離れた際の逸走を防ぐ。
鉄道車両に装置されたデッドマン装置は、運転中に運転士が常に保持していなければならない装置部品が取り付けられている。手を離すとハンドルの握り部分が飛び出すもの・ハンドル可動部分が跳ね上がるもの・ハンドルの握り部分に保持レバーがあるものなどがある。装置部品から手足を離すと即座に非常ブレーキがかかったり、動力が切れたりする。
また、鉄道車両では、警報に対して一定時間以内に応答ボタンを押さないと、運転者に異常が発生したものと判断して自動的に列車を停止させるEB装置を代わりに設けることも多い。