トラフィック (バンド)

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トラフィック（Traffic）はイギリスのバンド。1960年代後半から1970年代前半のブリティッシュ・ロック・シーン特有の、様々なジャンルの音楽とロックとの融合を試みる実験精神にあふれたバンドで、スティーヴ・ウィンウッドが在籍していたことでも知られる。

[編集] 略歴

スペンサー・デイヴィス・グループを脱退したスティーヴ・ウィンウッド（vo、key）が中心となり、デイヴ・メイソン（g）、ジム・キャパルディ（ds）、クリス・ウッド（sax、fl）の4人により結成、1967年にデビュー。1作目のアルバム「ミスター・ファンタジー」からは「ペイパー・サン」、「ホール・イン・マイ・シュー」のヒットを飛ばす。しかし2作目のアルバム「トラフィック」発表後にメイソンが脱退、1969年にはウィンウッドがブラインド・フェイスに参加したため、バンドは一旦活動を休止した。

ブラインド・フェイスはアルバム1枚で解散。1970年にウィンウッドはトラフィックとしての活動を再開し、「ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ」、「ザ・ロウ・スパーク・オブ・ハイ・ヒールド・ボーイズ」などの佳作を発表する。実験色をより強め、ブリティッシュ・トラッドからブルース、ジャズまで幅広い音楽を融合し、独特の音世界を築いた。メンバーチェンジを繰り返しつつ、6枚目のスタジオアルバムを最後に1974年に解散。

1983年クリス・ウッド死去。

その後1994年にウィンウッドとキャパルディがバンドを再結成し、トラフィック名義でアルバムをリリースした。ウッドストック 1994の出演も果たす。

1998年メイソン、キャパルディが、Dave Mason & Jim Capaldi 名義でツアーを行う。翌年にはツアーの模様を収録したライヴ盤も発表される。

2004年米ロックの殿堂入り。式にはウインウッド、キャパルディに加えデイヴ・メイソンも参加する。『ミスター・ファンタジー』を演奏するも、ステージ上にはメイソンの姿は無く（受賞者全員参加の『フィーリン・オールライト』には、参加）のちに、オリジナル通りメイソンにベースを弾くことを強要したウインウッドと、それを拒否し、ツインギター編成を望んだメイソンの対立があったことが発覚している。双方のWebサイトでお互いをやりあう事態にも発展した。

この翌年の2005年キャパルディが癌のため死去している。