トランスフォーマー コンボイの謎
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | ファミリーコンピュータ |
開発元 | イスコ |
発売元 | タカラ |
人数 | 1人 |
メディア | 512Kbitカセット |
発売日 | 1986年12月3日 |
『トランスフォーマー コンボイの謎』は1986年12月3日にタカラより発売されたトランスフォーマーのファミリーコンピュータ用アクションゲーム。
サイバトロンシティーコマンダー・ウルトラマグナスを操り、デストロンを倒してゆく。ゲームのパッケージに書いてある英題は「MYSTERY OF COMVOY」だが、コンボイの正しいスペルは「CONVOY」である。なお、海外のファンサイトで紹介される際は「MYSTERY OF OPTIMUS PRIME」となっていることが多い。
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[編集] 概要
このゲームの時代設定は、初代『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』と『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』の間となっている。この時期を舞台としたアニメ作品として、映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』がある。『ザ・ムービー』はサイバトロン総司令官・コンボイが戦死し、総司令官交代劇があるという重要なエピソードであるにもかかわらず、この映画は諸般の事情により、日本では初代『トランスフォーマー』と『2010』の間の時期に上映されなかった。そのため、日本では、なぜコンボイが死に、総司令官がロディマスコンボイに変わっているのかが謎となっていた。そこでこの謎を補完すべく、「君の手でコンボイの死の謎を解け!」というテーマで作られたのがこのゲームである。だが、この謎も説明書で解説されているのだから本末転倒なタイトルと言える。
このゲームはキャラゲーとしては異様に高い難易度で有名である。まず、敵の発射する弾丸が背景の星と紛らわしいため、何も知らずにゲームを始めると次の瞬間に即死している事が多い。また、プレイヤーのウルトラマグナスは当たり判定が大きい上にトランスフォームに時間がかかり、非常にやられやすい。更に、ボスの行動が毎回、上下移動を繰り返しながら弾を吐くだけである等のマイナス要素があまりに多く、クソゲーとして評される事がほとんどである。
[編集] ゲーム内容
全10面で構成されるアクションゲーム。自機はロボット形態とトラック形態にトランスフォーム(変形)できる。トラック形態は姿勢が低く敵弾が当たりづらい利点があるが、射程が真上にしかなくジャンプが出来ないと言う欠点もある。
ゲーム中に登場する「R」「O」「D」「I」「M」「U」「S」のマークを取りクリアするとロディマスコンボイでステージ1から始めることができる。
高速移動するスタースクリームを打ち倒すとワープできる。
基本的に敵や敵の弾に触れると一撃で死ぬ。1万点で自機が1機増え、以降2万点毎に1機増える。
[編集] アイテム
特定の敵を倒すと、アイテムが出現する。これとは別に、ロディマスコンボイに関係する「R」「O」「D」「I」「M」「U」「S」の文字が出ることもある。
- 「P」 - 弾が斜め上にも出るようになる。
- 「B」 - バリア。敵の体当たりを3発まで防ぐ。弾の場合はより多くを防げる。
- 「F」 - ジャンプしたあとに、飛行できるようになる。
- 「1」 - 自機が1機増える。
- 「D」 - パワーダウンアイテム。「P」を取っているときに取ってしまうと、パワーアップの効果が消える。
[編集] その他
- このゲームは、クソゲーとして有名だが、ゲーム背景はあまり知られていない。そのため、ウルトラマグナスをコンボイと誤認していたり、またはコンボイの何が謎なのかを知らなかったりするゲーマーが多い。
- また、背景を知っていても、G1におけるウルトラマグナスの活躍を映像作品で見ていないトランスフォーマーファンの中には、このゲームの印象から「G1のウルトラマグナスはものすごく弱い」という認識を持つ者もいる。映像作品を見ているファンの中には、このような認識に不満を持つ者がいる一方、ウルトラマグナスが『ザ・ムービー』で情けないやられ方をしていることから、このゲームのウルトラマグナスの弱さは誇張ではないと見る者もいる。いずれにせよ、このゲームがウルトラマグナスの評価に大きな影響を与えていることは間違いないようである。