トレビュシェット
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トレビュシェット(平衡錘投石機)は固定式の攻城用兵器の一種。巨大な錘の位置エネルギーを利用して石を投げる。
紀元前5世紀、中国で発明された。元軍による南宋の都市襄陽の包囲攻撃の際に回教徒(ムスリム)の技術者により導入され使用されたので襄陽砲とも回回砲とも呼ばれた。 ヨーロッパ世界に到達したのは9世紀であり、ヨーロッパで使われた攻城用の投擲兵器としては後発にあたる。大型火砲の出現まで利用された。
動物の腱などの弾力を利用する他の投擲兵器と違い、岩石などを詰めた箱の重量を利用するので、大きく造ればそれだけ威力が増した。また、詰め物の重量を変えることで射撃距離を自由に調整でき、精度も高かった。この投石器は140キログラムの石を最大300メートルも飛ばすことができた。石のほか、伝染病が当該地域に蔓延することを狙って、人や牛の死骸を目標に投下することもあった。
良く似た兵器としてカタパルトがある。こちらは移動できたので、トレビュシェットの登場後も併用して用いられた。
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