ドナルド・サザーランド
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ドナルド・サザーランド(Donald Sutherland, 本名Donald McNicol Sutherland OC、1934年7月17日 - )は、カナダ出身の俳優である。
スコットランド系。カナダ勲章受賞者。トロント大学ビクトリアカレッジ卒業後に演技を学ぶためにイギリスに渡り、舞台で活躍。1963年に映画デビューした。
息子のキーファー・サザーランドも俳優である。
[編集] 生い立ち
ドナルド・サザーランドはニューブランズウィック州セントジョンで父フレデリック・サザーランドと母ドロシー・マクニコルの間に生まれる。彼の曽祖父はプロテスタントの司教だった。ノヴァスコシア州ブリッジウォーターに移り住んだ。14歳でローカルラジオ局CKBWのラジオ番組の司会を務めた。トロント大学ビクトリアカレッジ卒業後に演技を学ぶためにイギリスに渡り、舞台で活躍。
[編集] 人物像・役柄
ロバート・デュヴァルに並ぶほどの名バイ・プレイヤー(脇役)として知られる。たとえわずか数分間の出演でさえも、下手すれば他のキャストを喰ってしまうほどの怪演を披露する『バックドラフト』がその典型的な例で、火災調査官役のロバート・デ・ニーロとともに主役であったはずのカート・ラッセルとウィリアム・ボールドウィンを完全に喰ってしまった(ちなみに彼の出演時間は非常に少ない)。『バックドラフト』の15年前にロバート・デ・ニーロと共演した『1900年』(1976年)におけるアッティラ役における重厚な存在感と凄絶な迫力は、観客に強烈な印象を与えた。
[編集] 出演作品
- M★A★S★H マッシュ M*A*S*H (1970)
- 戦略大作戦 Kelly's Heroes (1970)
- コールガール Klute (1971)
- 赤い影 Don't Look Now (1973)
- イナゴの日 The Day of the Locust (1975)
- 鷲は舞い降りた The Eagle Has Landed (1976)
- 1900年 Novecento
- カサノバ Fellini's Casanova (1976)
- SF/ボディ・スナッチャー Invasion of the Body Snatchers (1978)
- アニマル・ハウス (1978)
- 大列車強盗 The Great Train Robbery (1979)
- 普通の人々 Ordinary People (1980)
- 針の眼 Eye of the Needle (1981)
- 白く渇いた季節 A Dry White Season (1989)
- バックドラフト Backdraft (1991)
- JFK JFK (1991)
- バッフィ/ザ・バンパイア・キラー Buffy the Vampire Slayer (1992)
- 私に近い6人の他人 Six Degrees of Separation (1993)
- ディスクロージャー Disclosure (1994)
- アウトブレイク Outbreak (1995)
- 評決のとき A Time to Kill (1996)
- ザ・シンプソンズ The Simpsons -声の出演 (1996)
- 悪魔を憐れむ歌 Fallen (1997)
- ハーモニーベイの夜明け Instinct (1999)
- ヴァイラス Virus (1999)
- スペース・カウボーイ Space Cowboys (2000)
- ファイナルファンタジー Final Fantasy: The Spirits Within (2001) 声
- ハッピー・フューネラル Big Shot's Funeral (2001)
- ミニミニ大作戦 The Italian Job (2003)
- コールド マウンテン Cold Mountain (2003)
- プライドと偏見 Pride and Prejudice (2005)
- ロード・オブ・ウォー Lord of War (2005)