ドラコニアン
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ドラコニアン(英語 draconians)はアドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズの小説・ドラゴンランスシリーズに登場する怪物。暗黒の女王タキシスのクレリックたちと黒ローブの魔術師たちによって行われる邪悪な儀式の結果、変貌させられた善竜の卵から孵化して誕生する。
[編集] 特徴
身長は人間よりやや大柄と言った程度でありミノタウロス、オーガー等と比べると格段に小柄である。 人間同様の四肢を持つが、全身に鱗が生えており、種族によっては尾や翼を持つ者もいる。元がドラゴンであるだけに知能は高く、人語を喋ることができるが、発音はあまり良くなく、喋るときには爬虫類独特の呼吸音が伴う。 人間同様に武器や防具を使いこなし、複雑な戦術や陰険な罠も理解・実行すると戦闘能力も極めて高い。ローブと包帯をまとって人間に変装し隠密行動を取ることもある。また死ぬと死体が石化したり爆発したりして被害を与えるため、単体の敵としても集団の敵としても非常に厄介である。
[編集] 種族
ドラコニアンには翼や尾を持たず、魔術を用いるオーラック・ドラコニアン、司祭階級であるボザック・ドラコニアン、重い甲冑をまとうシヴァック・ドラコニアン、カパック・ドラコニアンなどの種族が知られている。 「ドラゴンランス戦記」で活躍したゲイカーンはシヴァック・ドラコニアンである。
高度な魔法を身につけた善竜にはドラコニアンを元のドラゴンの幼生に戻すことも可能であるようだが、当のドラコニアンは非常な苦痛を受けるため、魔法にのってくることはまずない。