ドラッグレース
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ドラッグレース(Drag race)は、アメリカを発祥とする。 停止状態(Standing Start:SS)から発進し、1/4マイル(約402.33m)の直線を走行する自動車競技。SS1/4マイルへの到達時間(E.T)を計測する競技と、スタートライトが点灯してからゴールラインを通過する先着を競うトーナメント競技がある。
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[編集] 概要
発祥は若者の間での夜中のストリートレースとされている。サーキット競技とは違い、十数秒で勝敗が決し、また濛々と上がる白煙や盛大なエンジン音を響かせるレースカーなど、見た目にもインパクトが強い競技でもある。ご当地のアメリカでは色々なクラスに分けられ、全米規模の協会(NHRA)もあるなどモータースポーツとしての地位を確立している。
日本国内ではゼロヨン(「0→400m加速」の略と思われる)とも呼ばれ、自らを走り屋と称する者たちが行う事が多い。また1960年代から1970年代前半頃には、性能をアピールするためか、普通のファミリーセダンでも「0→400m○.○○秒」のコピーが広告でよく見受けられた。アメリカでは”SSクオーター(4分の1)マイル”がこの表現に近い。
[編集] ルール
[編集] バーンアウト
スタート前に、タイヤを温めて路面へのグリップを高める為に行う。決められた区間でタイヤを空転させ続け、4mあまりの高さまでタイヤスモークを掻き揚げる事もある。FR車の場合、このとき前輪だけブレーキをかけるために、ラインロックとよばれるブレーキシステムを使用することがある。ラインロックを使用すると前輪だけにブレーキの油圧をかけたまま後輪はブレーキの油圧をかけないようにすることができ、その際駆動輪に水を掛けて空転しやすくしタイヤ温度を暖める事が出来る。
[編集] スターティングシステム
スタート地点のスタートシグナルを、通称クリスマスツリーと呼ぶ。由来はその通称通りの形状からと思われる。
[編集] プレステージライト(黄色)
スタートラインの前後7.5センチに2本の光電管がセットされている。一本目を横切ることにより、このライトが点灯する。
[編集] ステージライト(黄色)
スタートラインの2本目の光電管を横切ったときに点灯。上下のステージングライトをライトレーン、レフトレーン共に点灯させると、スタート準備が完了となる。
[編集] スリーアンバースターティングシステム(黄色)
プレステージ、ステージシグナルの点灯でスターティングが始まる。プロスタートは3個のスターティングライトが同時に点灯し、点灯ディレイは0.4秒。ストックスタートは3個のライトが0.5秒でカウントダウンする。
[編集] グリーンライト(緑)スタートシグナル
このライトが点灯することで競技開始となる。このランプの点灯と同時にスタートすることがグッドスタートである。
[編集] レッドライト(赤)フライングシグナル
グリーンライトの点灯前に車輌が動いた場合にレッドライトは点灯する。この場合、フライングスタート(反則スタート)を行ったこととして、タイムは無効となる。
[編集] リアクションタイム
アンバーライト(ストックスタートのときは一番下のアンバーライト)点灯時からステージラインの光電管をきるまでの反応時間はリアクション・タイム(RT)と呼ばれ、走行するクラスによっても違うが競技専用車両の場合0.4秒、それ以外のストリートクラスでは0.5秒以上が基準となっており、それよりも早くスタートした場合はフライングと見なされ失格となる。トーナメントクラスではいかにこのタイムを縮めるかが大きく勝敗を分けるため、スタートの瞬間には特に集中力が要求される。
[編集] 2輪
[編集] 歴代全日本チャンピオン
年 | プロストックバイク |
---|---|
1993年 | 田中文樹 |
1994年 | 田中文樹 |
1995年 | 上中靖司 |
1996年 | 生田目俊之 |
1997年 | 川上英二 |
1998年 | 中村圭志 |
1999年 | 中村圭志 |
2000年 | 赤池真一 |
2001年 | 中村圭志 |
2002年 | 田中文樹 |
2003年 | 中村圭志 |
2004年 | 中村圭志 |
2005年 | 阿部巌 |