ニジイロクワガタ
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?ニジイロクワガタ | ||||||||||||||||||||
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![]() 実際はタマムシのような鮮やかな虹色である やや小型の個体 |
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分類 | ||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||
Phalacrognathus muelleri | ||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||
ニジイロクワガタ | ||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||
Rainbow beetle |
ニジイロクワガタは、昆虫綱甲虫目クワガタムシ科に属するクワガタムシ。オセアニアに生息する。七色に輝く世界一美しいクワガタとして知られ、人気がある。
寿命は比較的長く、1年以上。現地においての夏(日本では冬の時期)に発生し、白腐れの朽木に産卵する。
目次 |
[編集] 身体的特徴
他の有名なクワガタムシと違いキンイロクワガタ亜科に属するため、大アゴが独特の形状をしている。大アゴは黒く、オスのものは多少上下に反り返り、先端で二股に分かれている。力はそこまで弱いわけではない。尚、この大アゴは蛹態時には丸まっている。
前翅はもちろんのこと、脚から腹側までがタマムシのような色彩を放っており、タマムシと同様、2本の赤い帯が縦に走るが、個体によって差がある。愛好家の間では、この帯が強く出る方が良形とされる。これは昼行性であるため日光を反射させ、体温の上昇を抑えたり、体色そのものが林の中では迷彩色にもなる。
キンイロクワガタ亜科には珍しく、大きくて6,7cm程にもなり、同亜科中最大。
[編集] 飼育
飼育はそこまで難しくなく、成虫は丈夫で産卵も容易と言われている。
卵は土に産むが、産卵木も柔らかいものに多少産むことがある。幼虫は菌糸ビンにより大型になることが知られているが、マットでも問題なく成長する。幼虫は産卵されてから1年足らずで羽化する。
[編集] 経緯
1999年4月6日、ニジイロクワガタが他の外国産クワガタムシに先駆けて日本に輸入された。輸入当初はその外観から値段は高かったが、飼育が比較的簡単であることがわかると、価格は安定した。
ニューギニア島の亜種は生息地等の生態が殆どわかっておらず、原名亜種は生息地が各国立公園に指定されており捕獲は禁止、オーストラリア自体も動植物の国外への持ち出しを禁じており、今出回っているものは、現地や日本で繁殖させられたものが殆どである。
長らく1属1種だったが、ブラジルのものが変更され、ニジイロクワガタ属に含められた。