ネプチューン級戦艦
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ネプチューン級戦艦(-きゅうせんかん、Neptune class battleship)は、かつてイギリス海軍が運用していた弩級戦艦の艦級で、ネプチューン、コロッサス並びにハーキュリーズの三艦がある。ただし、コロッサス及びハーキュリーズは装甲がネプチューンに比べて薄くその他若干の変更があったためコロッサス級に分類されることが多い。
ネプチューン級の主砲はそれ以前の弩級戦艦同様10門の30.5cm(12インチ)砲であったが、従来は全砲門の火力を片舷に集中することができない構造であった。これは5つある砲塔のうち2つが艦中央部の両舷に並行に配置してあったためである。そのためネプチューン級は砲搭を中央から前と後ろにそれぞれずらした梯形配置とし、また背負い式砲塔を採用することによって必要以上に全長が長くなることを防いだ。これにより全主砲の攻撃力を片舷に集中させることができるようになったが、限定的なものであった。また、その影響で副砲が削減された。
全艦1908年に計画され、1911年に就役している。その後起こった第一次世界大戦のユトランド沖海戦に参加して、砲火を交えるも全艦とも撃沈を免れている。1920年代にワシントン海軍軍縮条約の影響もあって全艦退役した。イギリス海軍が自国用に建造した最後の弩級戦艦でもある。
[編集] 同型艦
- ネプチューン(Neptune)
- コロッサス(Colossus)
- ハーキュリーズ(Hercules)
[編集] 主要諸元
(注:カッコ内はコロッサス級の値)