ノートルダム大学
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ノートルダム大学(University of Notre Dame)は、アメリカ合衆国、インディアナ州サウスベンド近郊にあるカトリック教会創設の名門私立大学。1842年エドワード・ソリンによって創設された。
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[編集] 大学
大学はアーツ・アンド・レターズ、サイエンス、ビジネス、エンジニアリングと、四つのカレッジに分かれている。また大学院は、リベラルアーツのGSASなどのほか、メンドーザ・ビジネス・スクール、ロー・スクール(法科大学院)がある。 学部生は約8000人、大学院生は約2000人いる。 US News & World Reportsが毎年行っている大学総合ランキングでは毎年全米トップ20に位置しており、アメリカのカトリック教会創設の大学としてはもっとも評価が高い。主に宗教学、哲学、ビジネス、政治学、会計、法律、工学、建築学は全米トップクラスの評価を得ている。
[編集] スポーツ・伝統
ノートルダムはスポーツの名門校としても全米屈指の知名度を誇る。同大学のスポーツチームはファイティングアイリッシュと呼ばれている。特に伝統のアメリカンフットボールチームは通算勝利数でミシガン大学に次いで2位(3位オクラホマ大学)、人気では全米1位(2位オハイオ州立大学、3位ミシガン大学)である。また、11度のナショナル・タイトル(全米優勝)、7人のハイズマン受賞者(全米最優秀選手)は共に全米一で、これまでNFLに輩出したアメフト選手の数もダントツである。ただ、ここ数年は厳しいスケジュールや良いヘッドコーチを雇うことができなかったことからナショナル・タイトルから遠のいている。最近の優勝は1988年でハイズマン受賞者は1987年のティム・ブラウン。2005年、元NFLペイトリアッツ、オフェンシブ・コーディネーターのチャーリー・ワイスをヘッド・コーチに迎えてからは同フットボール・チームの調子は上向きである。同校は数多くのプロスポーツ選手を輩出しており、なかでもジョー・モンタナやジェローム・ベティスなどは日本でも馴染み深い。
フットボールチームはいずれのカンファレンスにも所属していないが、毎年ミシガン大学や南カリフォルニア大学など強豪校との試合を含む厳しいスケジュールをこなし、過去の実績もあるため、一定の条件を満たせば4大ボウル(ローズ・フィエスタ・シュガー・オレンジ)のいずれかに出場する権利を得ることができるという特別な扱いを受けている。なお他の無所属校はカンファレンス所属校だけではボウルゲームの出場枠が埋まらない場合に「穴埋め」として出場できるのみであり、4大ボウルとはほぼ無縁である。フットボール以外のスポーツでは、ファイティングアイリッシュはビッグ・イースト・カンファレンスに所属している。
同校のスポーツチーム応援歌は“Notre Dame Victory March”といい、大学フットボールの代表的な曲として有名である。
[編集] 主な出身者
- コンドリーザ・ライス(アメリカ合衆国の現国務長官)
- リージェス・フィルビン(アメリカ屈指の人気司会者)
- エリック・ヴィーシャウス(発生生物学者、1995年ノーベル賞受賞者)
- ジム・ウエザービー(NASA宇宙飛行士、及びNASAジョンソン・宇宙センターディレクター)
- スティーブ・オドランド(オフィス・デポ、会長兼CEO)
- ウィリアム・メイポーザー(俳優、トム・クルーズのいとこ)
- ジェローム・ベティス(元アメリカンフットボール選手)
- ジョー・モンタナ(元アメリカンフットボール選手)
- ケイト・サリヴァン(CBS放送ニュースキャスター・ジャーナリスト)
- ジェイムズ・ミューラー(物理学者、1985年にIPPNWの一員としてノーベル平和賞を受賞)
- ホセ・ディュアルテ(エルサルバドル元大統領)
- フィリップ・プルセル( モルガン・スタンレー元最高経営責任者 (CEO) )
- トロイ・マーフィー(バスケットボール選手)
- ビル・レインビア(元バスケットボール選手)
- ジョン・パクソン(元バスケットボール選手)