ハインリッヒ・シュワーベ
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ハインリッヒ・シュワーベ(Samuel Heinrich Schwabe、1789年10月25日 – 1875年4月11日)はドイツの天文学者である。太陽黒点が約11年の周期で増減することを発見したことで知られる。
デッサウに生まれた。薬剤師であったが、天文学に興味をもち、当時水星の内側にあるとされていたバルカンを発見しようと観測を始めた。太陽に近い軌道のため観測は難しいが、日面を通過するとき暗い点が観測されるという予想のもとに1826年から1843年までの17年間にわたって晴れた日は毎日黒点を記録して、その中にバルカンの影を探した。新惑星を発見することはできなかったが、黒点の数の増減に周期があることに気がついて、この結果を"Solar Observations during 1843"として発表した。その中で黒点の数に約10年毎にピークがあることを述べた。この発見はあまり注目されなかったが、ベルン天文台長ルドルフ・ウォルフの興味をひき、黒点の連続観測が始められた。1851年にアレクサンダー・フォン・フンボルトの著書"Kosmos"にシュワーベの結果が引用された。黒点の増減に周期性のあることは、天文学上の重要な発見の一つとされている。
1857年に王立天文学会ゴールドメダルを受賞した。