ハーマンズ・ハーミッツ
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ハーマンズ・ハーミッツ(Herman's Hermits)はイギリスのバンド。1960年代にブリティッシュ・インヴェイジョン勢力のバンドとして活躍した。
[編集] 歴史
1964年にデビュー、「朝からゴキゲン」がイギリスで大ヒットする。翌1965年にはビートルズの成功に続くべくアメリカに上陸。ボーカルのピーター・ヌーンのアイドル的ルックスと、清潔感のある親しみやすいイメージ戦略で高い人気を博し、「ミセス・ブラウンのお嬢さん」、「ヘンリー8世君」、「見つめ合う恋」などのヒット曲を連発した。1965年及び1966年は完全にアメリカを征服、'66年にはMGMより主演映画「ホールドオン」が封切り、ところが'67以降はUSAツアーにおいて前座の「ザ・フー」「マッシュマカーン」に食われる始末。それでも、「雨にさよなら」「恋のミュジアム」のスマッシュヒットは放つも往年の面影は見られず、'68年には映画「ミセス・ブラウンのお嬢さん 邦題 レッツゴー・ハーマンズ・ハーミッツ」が封切られたが回復策にはならず、「恋は晴れのち曇り」そして「スリーピージョー」を最後にUSAチャートから姿を消す。しかし、本国イギリスではその後「マイ・センチメンタルフレンド」他の大ヒットを放っていたが’70年頃には時代についていけなかった。
ブームが一段落した後、1971年にヌーンが脱退。その後もバンドは活動を続けたがヒットには恵まれず、1978年に活動を停止した。現在はヌーンが再結成したバンドと、バリー・ホイットワムが再結成したバンドの二つのハーマンズ・ハーミッツが並立し、別々に活動している。