ノート:バイオマスエタノール
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アメリカでバイオマスエタノール生産が本格化する前の情報だったと思いますが、 トウモロコシ自体を生産するために投入される石油を1とすると トウモロコシの種子から得られるエタノールのエネルギーは1.4程度という試算もあります。 トウモロコシの種子以外の部分も全て利用すると20倍近くになるものの、 原料として収集しエタノールに精製するコストも考えると現状では採算が取れないとのこと。
つまり上記の数値は原料からエタノールを生産する際のコストを除いた状態での効率であり、 実際の効率は更に低いものと考えられます。 恐らくサトウキビはトウモロコシより効率がいいのでしょう。
しかし現状では化石資源のエネルギーを幾許か効率的に利用する手段の域を出ていないのではないでしょうか。
将来的には原料やエタノールの生産・流通段階で投入される資源自体がバイオマスエタノールで賄われる方向に向かうのでしょうし、そうなれば確かに本来の意味でのカーボンニュートラルに近付いていくことになるでしょう。
更に将来的に生産サイクルの中で自己完結できれば永続的に使えるものの、 原料生産に適した土地や水資源の制約を考えると無尽蔵というには無理があります。
現状でバイオエタノールがどの程度の効率で二酸化炭素排出削減に役立っているのかを きちんと検証した数値が出てこないままに食糧生産と競合させてまで生産拡大に向かうのは、 原料価格の高騰によって収入が増える先進国の農家の票狙いと言われても仕方がないのではないでしょうか。—以上の署名の無いコメントは、13時15分41秒(会話・履歴)氏が[2007年3月15日 (木) 07:25 (UTC)]に投稿したものです。
- ノートでの発言は署名を付けて下さい。これはルールです。--Shusugai 2007年3月15日 (木) 21:26 (UTC)
(インデント戻します)本文に「(アルコール燃料に詳しい)」とありましたので改めてもう一度見てみたところ、アルコール燃料#燃料アルコールに「総括して:エタノールは安全で環境にやさしく、地下資源消費を伴わないが、コストが高く、量産が難しい、中期的代替エネルギー。メタノールは量産可能で、コストが安いが、石炭など地下資源から製造され、有機溶剤程度の毒性がある。中国・インドでの自動車普及に伴う爆発的石油消費増加と石油枯渇を軟着陸させる短期的代替エネルギー候補と言える。」とありました。
13時15分41秒氏の言うとおりの問題点にも十分言及していると思います。一方で本稿バイオマスエタノールには問題点の記述が欠落しているように思われます。ノート:アルコール燃料にこの問題を提起すると同時に、アルコール燃料本文に「記事分割の提案」を挿入するべきかと思われます。--Shusugai 2007年3月24日 (土) 11:37 (UTC)