バスキン・ロビンス
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バスキン・ロビンス(Baskin-Robbins)はアメリカが本社で、国際的に運営しているアイスクリームパーラーのチェーンである。
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[編集] 概要
1945年にアメリカ合衆国カリフォルニア州グレンデール(Grendale)で、バート・バスキン(Burt Baskin)と アーヴ・ロビンズ(Irv Robbins)が創業。日本ではサーティワンアイスクリームとして知られる。アメリカを中心に世界40カ国に5,600以上の店舗を展開している。
創業者の死後、様々な親会社の手を転々としたが、1973年にイギリスの食品会社J.ライオンズ社(J. Lyons and Co.)が買収し、その後その会社が合併を繰り返し、アライド・ドメック(Allied Domecq)となった。アライド・ドメックは2005年にフランスの酒業メーカーペルノ・リカール(Pernod Ricard)に買収され、レストラン部門「ダンキン・グループ(Dunkin' Group)」を売却。ダンキン・グループはバスキン・ロビンスをはじめ、ドーナッツチェーン店ダンキンドーナツ(日本からは撤退した)も含む。現在は複数の投資ファンドによる共同所有となっている。
サーティワンは英語の「31」で、「31種類のアイスクリームがあるため1ヶ月毎日違うアイスが楽しめます」という意味が込められている。実際には1000以上の種類があるが、世界のどこへいってもBaskin-Robbinsの店はたいていは32種類から選べる。こだわりの31をはずした理由は、冷蔵庫が四角いので偶数(しかも4×8)の方が経済的であるという理由と、毎日違う味のアイスを食べに来て好みでないアイスがあっても代替できるアイスがあるので安心であるという理由が指摘される。英語の"Baker's Dozen"(パン屋の12個)は実際は13個のように、サービスの意味も込めて、31より1つ多い32なのかもしれない。その上、1種類のアイスが品切れになってもまだ31種類でみっともなくないし、アメリカで流行り(日本は更に多い)の「たわいのないクレーム」も減少することであろう。
日本では「サーティーワン」との呼称がほぼ一般的であるが、本国アメリカではBaskin robbinsとして呼ばれているためアメリカ人に「サーティーワン」といってもほとんど通じない。逆に日本ではBaskin Robbinsというのが通じにくい。
[編集] 日本での展開
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | サーティワン、サーティワンアイス |
本社所在地 | 〒141-0021 東京都品川区上大崎3-2-1 目黒センタービル |
設立 | 1973年12月19日 |
業種 | 食料品 |
事業内容 | アイスクリーム専門店のフランチャイズ展開 |
代表者 | 松山和夫 社長 |
資本金 | 7億2600万円(2006年6月現在) |
売上高 | 107億1500万円(2005年12月期) |
総資産 | 92億1500万円(2006年6月現在) |
従業員数 | 124人(2006年6月現在) |
決算期 | 毎年12月31日 |
主要株主 | 株式会社不二家(44%) DBマスターファイナンスLLC |
外部リンク | www.31ice.co.jp/brj/ |
日本ではバスキン・ロビンスと不二家の合弁会社のビー・アール サーティワン アイスクリーム株式会社(B-R 31 ICE CREAM CO.,LTD.、ジャスダック上場)がチェーン店を展開している。高速道路のサービスエリアにあるような小規模な店舗では31種類以下の品揃えであることもある。また、一部の店舗ではクレープを取り扱っている。
B-Rサーティワン アイスクリーム株式会社と表記されるが、登記上の商号はビー・アール サーティワン アイスクリーム株式会社である。
[編集] 沿革
- 1973年12月19日 - 株式会社不二家の子会社として、ビー・アールジャパン株式会社を設立。
- 1974年1月 - 第三者割当増資により、アメリカのバスキン・ロビンスの出資を受けて、合弁会社となる。
- 1985年7月 - ビー・アールジャパン株式会社からビー・アール サーティワン アイスクリーム株式会社に商号変更。
- 1987年12月 - ジャスダックに上場
[編集] 外部リンク
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