バタン諸島
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バタン諸島(Batanes Islands)はフィリピン最北部の諸島。ルソン島の北にあり、バタネス州を構成する。南のバリンタン海峡をはさんでバブヤン諸島(カガヤン州の一部)が、北のバシー海峡をはさんで190km先に台湾がある。島は人口がまばらで、台風の通り道となっている。
最北端の島はヤミ島(Y'Ami)、マヴディス島(Mavudis)。他にはミサンガ島(Misanga)、ディタレム島(Ditarem)、シアヤン島(Siayan)、イバヤト島(Ibayat)、ディネム島(Dinem)、バタン島(Batan)、サブタン島(Sabtang)、イヴホス島(Ivuhos)、ディアデケイ島(Diadekey)などからなる。
大きな島はイバヤト、バタン、サブタンの三つで、人が住んでいるのもこの三つの島だけである。バタン島北部のバスコが一番大きな町で、マニラからの航空便もあるバタネス州の州都。イヴァタン人と呼ばれる民族が住んでいるが、他のフィリピンの民族より台湾の原住民にはるかに近い人々である。