バッテリー (小説)
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『バッテリー』は、あさのあつこによる児童文学小説。全6巻/教育画劇、全6巻/角川文庫。児童文学として出版されているが、大人の読者も多い。また本作を原作とした漫画が柚庭千景により月刊あすかで連載されている。コミックス1~5巻が角川書店から発行されている。
2000年にはNHK-FMでラジオドラマ化されている(全10話)。2007年には新人林遣都の主演で映画化した。
目次 |
[編集] 概要
飛びぬけた才能と傲慢なまでの自信を持つピッチャー原田巧と、巧とバッテリーを組むキャッチャー永倉豪の一年間の物語。短いセンテンスのキレがいい文章。語りは三人称だが、感情描写の主体が場面ごとに変わり、それぞれの登場人物の心理を細かく表現している。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] バッテリー I
巧の中学入学を前に、祖父のいる岡山県新田市に引っ越してきた原田一家。巧はランニング中に道に迷いかけて豪と出会い、後日バッテリーを組むことになる。ピッチャーとして絶対の自信を持ち、誰に対しても強烈な我を通そうとする巧と、その才能に戸惑いながら強く魅かれていく豪。運命に導かれたかのように、最高のバッテリーとしての2人の人生が始まっていく……。
[編集] バッテリー II
新田東中学校に入った巧らだったが、そこに待ち受けていたのは戸村監督の徹底的な管理野球だった。 自分を貫くため戸村監督と衝突する巧。巧の圧倒的才能とその実力を認める戸村監督。 それをつまらなく思う展西・緑川・奥平・逗子達に巧は陰湿なイジメを受ける。 その事件の関係で部活動も停止になってしまい……。 映画のヒロイン矢島繭も登場
[編集] バッテリー III
部活動停止になったままで引退を迎える三年生のために、戸村監督が強豪・横手と練習試合をしたいと希望する。しかし、新田東中の校長は、とても相手にならないと却下。それでも、どうしても試合をしたいと思ったキャプテン海音寺が、横手の天才スラッガー・門脇と知り合いなのをツテに、巧の球で門脇を圧倒すれば、試合が出来るはずだと提案。見事、門脇を唸らせた巧だったが、豪は、その巧の球を捕球しきれず……。
[編集] 登場人物
[編集] 主な登場人物
- 原田巧(はらだ たくみ)
- 中学1年生。
- ポジションはピッチャー。
- 野球に関しては天才的な能力をもっている。
- 中学生ということもあり、現在は直球しか投げることは出来ないが、シンカー・カーブ・フォーク全てマスターするつもりでいる。
- 傲慢でプライドが高く、過剰なまでの自信を全く隠そうとしないため、周囲と衝突することが多い。
- 他人に身体(特に右腕)に触れられるのを嫌う。触られると思いっきり振り払うのだが(しかもコレは自分の意思ではなく条件反射で)、弟の青波に触られるときだけは我慢している。
- クールで、子ども扱いされるのが大嫌い。野球に関していろいろごちゃごちゃした感情を持ち込む人も大嫌い。やたらべとべととまとわりついてくる存在も大嫌い。しかし、豪と青波だけは許しているところもある。
- 歳の割りに細身だが背が高く、推定身長は167~(新田市に引っ越して来た時点で167㎝)。
- バレンタインのチョコレート獲得数は1年生の中では彼が1位。
- 切れ長の目で、睫毛が長いのは公式設定。
- 豪たちと5人でいるときは笑顔ものぞかせ、中学生らしい一面も。稀に天然ボケな所がある。
- 5km程のランニングを毎日欠かさず行い、ストレッチも手抜き無くしている。
- 本人は覚えていないが3歳のころ豪と会ったことがある。(文庫版4巻の書き下ろし)
- 自分を取り繕ったり、妥協したりしない。
- 人と話すときは絶対に目を見て話す。
- ラスト・イニングの最後に方言を使おうと試みたが、豪に「舌噛むぞ」といわれるありさま。
- 料理が上手い
- 永倉豪(ながくら ごう)
- 巧と同じ中学1年生
- キャッチャー。
- 中学に入り巧とバッテリーを組む。
- 温厚で、他人を思いやる性格。
- 病院の一人息子で、将来は医者になって後継ぎするように言われている。
- 他人を見つめる目があり、きっちりしている。
- 巧に出会ったことを運命のように感じている。
- 身長自体は巧とあまり変わらないものの、肩幅が広くがっちりした体格のため大きく見える。
- 巧の才能についていけないと悩んだことも。
- 誰もが敬遠する巧の性格を受け止め、飲み込み、平然とする包容力の持ち主。
- 巧に出会ったときは野球そのものをとても楽しんでいたが、自分の才能の限界を感じ更にその壁を乗り越えようと(巧の才能と同等にいようと)努力することを、決意することによって野球そのものを楽しむ事ができなくなった様だ。
[編集] 原田家
- 原田青波(はらだ せいは)
- 巧の3つ下の弟。
- 小学校4年生。病弱で、激しい運動が出来ずにいる。
- 家族は標準語だが、青波は岡山弁を話す。
- おおらかな優しい性格で、巧の感情の変化にも敏感。
- 野球をしている兄に憧れを抱いている。
- その場の空気を和らげ和ませる癒し系。
- シャーロックホームズシリーズを読破。鋭い洞察力を除かせることも。
- 祖父の洋三の見立てによると、野球センスは光るものがあるようだ。
- 原田真紀子(はらだ まきこ)
- 巧の母。
- 父・井岡洋三が原因で野球が嫌いになった。
- 家族に愛情深く接するがゆえに、その家族のちょっとした変化に戸惑うことも多々ある。
- 豪の母、節子と幼なじみで、節子と話すときは岡山弁になる。
- 病弱な青波に構うあまり、巧にきつくあたってしまうことも。
- ちなみに巧は母親似で、切れ長の目は真紀子の遺伝だと思われる。
- 青波にも巧にも、特別でなくても良いからささやかに幸せに育って欲しいと願っているが、
きっとそんな生き方は出来ないであろう巧を本気で心配している。
- 原田広(はらだ ひろし)
- 巧の父だが、野球経験は無く、高校時代は美術部。
- ほんわかとした優しいお父さんで、巧に褒められると喜ぶ。
- 息子をいまいち理解できていないところがあり、巧を苛立たせることも。
- 身体を壊してしまい、生まれ故郷の地方都市、新田に転勤となった。
- 家庭を大事にするとても良い父親。
- 原田家の潤滑剤の様な存在。この人が間接クッションになっているおかげで持っている所がある。
- 井岡洋三(いおか ようぞう)
- 巧の母方の祖父。
- 原田家とは巧が中学に入る年から一緒に暮らすことになった。
- この辺りでは、新田高校を春四回、夏六回甲子園へ連れて行ったことで名監督として名が通っている。
- 根っからの野球人で、昔はあまり家庭のことを気にかけなかった為娘との仲は良くない。
- 巧に野球の楽しさを知ってほしいと願っている。
- 孫は二人とも可愛く思っており、ちょっぴりお茶目なお祖父さんである。
- 見ただけでバスト・ウエスト・ヒップをどんぴしゃで当てることが出来るらしい(本人談)。
- 真紀子の結婚式に出席しなかった。
- 昔野犬に襲われた経験がある。
- 井岡聖名子(いおか みなこ)
- 巧の母方の祖母。
- 巧が3歳のときに亡くなった。
- 洋三が急に新田高校の監督をやめたのは、彼女が余命僅かと宣告されたからだった。
- 余命一年と宣告されながらも五年以上生きた。巳年である。
- 洋三に1人暮らしのコツを教えた。
- 明るく前向きな性格であり、洋三は生涯彼女を愛し続けた。
[編集] 永倉家
- 永倉節子(ながくら せつこ)
- 旧姓は石岡。
- 豪の母。
- 巧の母である真紀子の幼馴染。
- 豪には実家を継いで医者になってほしいと願っており、豪が野球をやるのに反対している。
- 息子命なところがある。
[編集] 新田東中学校
- 持ち物についての校則は厳しいが、頭髪は自由。
- 東谷啓太(ひがしだに けいた)(ヒガシ)
- 豪の友人。
- 新田スターズのときはファーストだった。
- 中学入学後、海音寺に憧れショートを希望しているようである。最近目に見えて上達した。
- 時々話が意味深な方向に行く時がある。
- 実家は「天満寿司」という寿司屋で、友達になるとタダで寿司が食べられるらしい。
- いわゆる「笑い上戸」で、笑い始めるとしばらくは止まらない。
- 豪と同じ一年四組。
- 沢口文人(さわぐち ふみと)(サワ)
- 新田スターズ時代はセカンドだったが、中学でもそうなのかは不明。
- 実家は大きな農家だが、手伝いはしていないらしい。(映画ではお寺が実家という設定)
- 足も速いが、手も早く、頭に来るのも早い為、何かと短気なようである。
- 優しく思いやりがある一面も。
- オトムライが苦手で、怖がっている。
- 巧とは偶然同じクラスになった。
- 小心者で暗闇が苦手。
- ヒガシや豪とは親友。小柄で耳が大きい。
- 巧が展西達にリンチされる一部始終を目撃するが、怖くなって豪と東谷を呼び、巧の姿を見れないまま帰ってしまう。
- なぜか羊(メリーさん)を飼っている。
- 東谷に言わせると相当いいヤツ。巧にまで「いいやつだな」と思われるほど。
- 巧と豪のある意味一番の緩衝材。
- 巧と同じ一年二組。
- 吉貞伸弘(よしさだ のぶひろ)(ヨシ)
- 元美都面ナインズのセンターで、4番バッター。
- 巧程でもないが、相当な自信家。
- ミートが抜群に上手く、野手の間をきれいに抜けるヒットを打つ。
- おちゃらけた性格で、喋りすぎるところがあり、巧や沢口などにいさめられる事が多い。
- ナルシストである。
- 瑞垣からは「クリノスケ」と呼ばれる。
- 実家は薬局。
- 母は元国体柔道選手。
- そばかすの浮いた丸顔。
- 高槻の彼女である井伊のような女の子がタイプ。
- アホっぽい発言が多いが、案外人のことを見ている侮れない人物。
- 海音寺は「なかなか使えるな」と評価している。
- 自称「ユーティリティプレイヤー」。
- 巧とテリヤキバーガー1週間分をかけた。
- 巧が豪とバッテリーを続けたがっている事を悟ってか高槻のキャッチャーを志望するなど気の利く一面も。
- 妄想ラブストーリーを堂々と披露する。
- 海音寺一希(かいおんじ かずき)
- 3年生で、元キャプテン。
- ショートで俊敏な美しい守りをし、レギュラーで四番打者。
- 瑞垣によると「あいつの守りはおれに匹敵する」とのこと(どこまで本気かは不明)。
- 人望もあり、成績も優秀で生徒会長もしている。
- 巧や豪、その他野球部員の良き理解者。
- 卒業式の時は、2年の女子が「海音寺さんに花束を渡す」と騒いでいた。
- 海音寺の従兄弟の彼女の親友が門脇の姉と言う関係である。
- 姉がふたり(20歳と19歳、どっちも高校からのカレシがいる、19歳の姉は色白の二重だがすこしふっくらしている、らしい)
- 瑞垣の妹(香夏)と電話でよくはなしており、相談にも乗っている
- 瑞垣に一度「案外ガキじゃな」と言ってみたかったらしく、見事果たすことが出来た。
- 高槻周平(たかつき しゅうへい)
- 2年生。寡黙で無愛想だが、嘘を言わない真面目な性格。
- ポジションはピッチャー。
- サイドスローから投げられるクセの有る球が特徴。また大きい当たりを打たれると崩れる。
- 中々に優秀だったが、巧にマウンドとエースナンバーを譲り、ファーストにつく。
- 彼女は家庭科クラブの井伊。
- 結構俊足。
- 野々村旭良(ののむら あきら)
- 2年生で、海音寺達が引退してからキャプテンを勤める。
- キャッチャーだったが、激しい運動をすると肩に炎症が起きる為、キャッチャーというポジションを断念しなければならなかった。
- キャッチャーをやめるまでは、高槻と一年間バッテリーを組んでいた。
- 選手として試合に出ることは出来ないが、聡明さを買われてキャプテンとなる。
- 横手二中との試合で原田と永倉が崩れたときに途中交代で試合に出た。
- 瑞垣いわく海音寺の後継者(らしい)
- 高校生(新田高校)の彼女がいる。
- 逗子(ずし)
- ポジションはセカンド。
- 磯部悠哉(いそべ ゆうや)
- 3年生サード。
- 海音寺と共に3年間野球をやってきた。
- 仲間意識が強く、最後まで全員で野球をやりたいと願っていた。
- 低めのボールに弱い。
- パパイヤというエロいじいさん猫をかっている。
- 小坂部(おさかべ)
- ポジションはファースト。長身。
- 奥平(おくひら)
- ポジションはセンター。
- 大平(おおひら)
- ポジションはレフト。
- 緑川(みどりかわ)
- 3年生ピッチャー。
- 高槻と同じくサイドスロー。
- 展西がやめるなら、と自らも退部した。
- 展西(のぶにし)
- 巧をリンチしサワもリンチしようとして、オトムライにケガをさせてしまい、本音がバレ、退部した。
- 野球は好きでも嫌いでもなく、内申に一番良いという理由で野球部に入った。
- 巧のことが大嫌いで陰湿なイジメも行った。
- 巧が入部するまでキャッチャーを担当。
- 風紀委員会に所属している。(バッテリー参照)
- ある意味現代の10代の子供達の負の部分を的確に表現している存在。彼のフラストレーションは今の子供達に少なからず存在するものだと思う。
- 戸村真(とむら まこと)
- 野球部の監督で、通称・オトムライ。
- 数学教諭で3年の学年主任。
- 新田東中は5年前まで酷く荒れていたが、戸村が赴任してきたことで校内暴力が収まった。
- 現役時代のポジションはショート。
- 高校生の時は新田高校に在学。
- 野球部で井岡洋三の指導を受けていたが、公式戦でろくに勝てない弱小チームだった。
- 常に命令口調で、巧と衝突することが多い。
- 年齢・・・30~40
- 巧と出会ったことによって一番変化したであろう人物。徹底的な生徒の管理をする事をよしとしていたが、巧と出会い、生徒の力を信じ子供だからと侮るではなく尊重すべきという事に気づいた。
- 矢島繭(やじま まゆ)
- 巧のクラスメイトで、隣の席に座っている女子生徒。
- ショートカットで色が黒く、尖った顎に不釣り合いな大きい目。
- 父が「さなぎ」と「繭」を間違えた為(さなぎから生まれるのは美しい蝶だが、繭から生まれるのは蛾である)自分の名前を酷くコンプレックスに思っていたが、友人である叶美奈子に励まされ、自分の名前が好きになる。
- 風紀委員を嫌がっている。
- 入学した当初、巧と共に立たされたことが原因で、クラスメイト(杉本潤一中心)に冷やかされた。
- 自分とは似ても似つかない美人な姉が二人いる。
- 小野薫子(おの かおるこ)
- 四組の担任で、国語担当。豪とヒガシの担任。
- 色が白く、目が大きく、髪が長い。
- 苗字の小野を小野小町に引っかけて、小町先生と呼ばれている。
- 推定年齢は24、25。(サワ談)
- 卓球部の顧問をしており、サワの憧れている女性でもある。
- 映画では軟式テニスの顧問になっている。
- 生徒にときめかなくなったら教師として終わり!らしい。(本人談)
- 野球部のファンで、特に巧のファンらしい。
- 井伊さつき (いい さつき)
- 新田東中二年、高槻周平の彼女。
- 家庭科クラブに所属し、よく高槻(野球部)に差し入れを持ってきてくれる。
- 将来は菓子職人になるのが夢らしい。(吉貞談)
- 伊藤春奈 (いとう はるな)
- 巧と同じクラスの女子生徒。
- 図書委員。
- 吹奏楽部でフルートを吹いている。
- 豪のことを想っており、冬休み前に告白をした。
- 初詣に豪とデートをし、張り切ってお洒落をするが豪にあまり注目されなかった(豪は野球のことで思い悩んでいた)。
- カラオケが好き。
[編集] 横手第二中学校
- 新田市よりも北に位置する横手市の中学校。野球部が全国四強の成績を残し、知名度は全国区。
- 野球部の試合日程は半年先まで決まっているらしい。
- 門脇秀吾(かどわき しゅうご)
- 野球部の4番打者で、ポジションはレフト。
- 天才バッターで、甲子園常連校への推薦入学が決定している。巧の球に圧倒され、新田東と戦いたいと願っている。
- どこの高校に行っても即レギュラーになれると評判。
- 十年に一人出るかどうかの逸材と言われている。
- キレても本気で殴ることができない(本気で殴られると救急車をよぶことになる、らしい)
- 内定していた推薦を巧ともう一度戦うために蹴って港北高校に行く。
- 瑞垣俊二(みずがき しゅんじ)
- 野球部の5番打者。
- 門脇秀吾とは幼なじみである。
- 国語が得意なため、会話の中にやたらに四字熟語や和歌をはさむ癖がある。その為門脇からは「宇宙人風の会話」と言われる事が度々ある。
- 結構なおしゃべりで、愉快な性格。
- 人をからかっては、ギリギリでおさえる。だが一回だけ言い過ぎて門脇に殴られる。
- 他人に感情を知られることを嫌い、自身の本心をさらけ出さない。
- 小柄だが、ゆったりとしたバッティングフォームから鋭い打球を生み出す。
- 守備も軽快な動きで、内野全体を盛り上げる。
- モットーは「テキトーに中途半端」。
- 巧の事を一時期「姫さん」と呼ぶなどしており、軽い性格でもあることが覗える。
- 携帯の着信音は「水戸黄門」である。
- 門脇の母親の作るマヨネーズコロッケが好物。
- 5年生のとき門脇のグローブに落書きをして殴られた。
- なぜか読者(女の子)に人気がある。(あさのあつこさん談)
- 昔から門脇という天才が常に隣にいたせいか、歪んだ面もある。
- 秀才で有数の進学校城山高校に進学して野球を捨てようとしている。
- 城山のテストは半分寝ながらでも丁度いいらしい(阿藤監督談)
- 妹と海音寺が連絡を取り合っていることが気に食わず、海音寺を殴るつもり。
- 野球選手として、自分の才能に限界を感じあきらめようとする。
- 選手として限界を感じても、野球を捨てきる事ができず、燻っている所に元恩師阿藤から、コーチの依頼を受け、新田東のバッテリーに勝てるように城野と萩を作り変える事を決意する。(瑞垣のコーチとしての第一歩)
- ポジションはショート。
- 萩雄途(はぎ ゆうと)
- 瑞垣曰く『のほほん族』(詳細不明)。
- 2年のピッチャー。制球力は抜群で、カーブが自慢だが決まらないことも多い。
- 性格は素直で優しくて泣き虫。
- 城野曰く春が解る。
- 城野達也(じょうの たつや)
- 萩とは幼稚園からの幼なじみ。
- 2年のキャッチャー。
- 全国大会で唯一2年でスタメンだった。
- 萩からは「たっちゃん」と呼ばれている。
- 横手の次期4番候補で、萩とバッテリーを組んでいる。
- 4番候補だったが、新田東との試合の後、焦り、自分でも焦っていることを感じている。監督(阿藤)は4番また、クリーンナップからもはずすつもり。
- 榎本(えのもと)
- 3年のエースピッチャー。
- 全国大会あたりから肩を壊していた。
- 彼が万全の状態なら、横手が全国優勝していたと瑞垣に言わしめる優秀なピッチャー。
- 没収試合となった新田東の試合の日、唯一レギュラーで来れなかった。
- 唐木(からき)
- 俊足が自慢のサード。三年間不動の一番打者。
- 瑞垣曰く『のほほん族』(詳細不明)。
- 実家は江戸末期から続く商家で、豆腐や味噌を扱う旧家のおぼっちゃま。
- 兄は豆腐料理店を経営。
- ユニホームを脱ぐと人の良い明朗な少年。
- 崎山(さきやま)
- 体が大きい。
- ユニホームを脱ぐとおおらかな性格になる。
- 池辺(いけべ)
- セカンドで二番打者。バッティングはいまいちだが守備には定評がある。
- カラオケ好き。
- ミニモニ。などを振り付けで歌う。
- 納豆が気持ち悪い程好きらしい。(瑞垣談)
- 辻倉(つじくら)
- 田岡(たおか)
- 阿藤(監督)
- 野球部の顧問で、数学教諭。
- 大学時代は神宮のマウンドにあがったらしく、ポジションはピッチャーらしい。
[編集] 単行本
[編集] ハードカバー
絵:佐藤真紀子、教育画劇刊
- 『バッテリー』 1996年10月 ISBN 487692581X
- 『バッテリー II』 1998年4月 ISBN 4774604283
- 『バッテリー III』 2000年4月 ISBN 4774604704
- 『バッテリー IV』 2001年9月 ISBN 4774605174
- 『バッテリー V』 2003年1月 ISBN 4774605492
- 『バッテリー VI』 2005年1月 ISBN 4774606367
[編集] 文庫
角川書店
- 『バッテリー』 2003年12月 ISBN 4043721013
- 『バッテリー II』 2004年6月 ISBN 4043721021
- 『バッテリー III』 2004年12月 ISBN 404372103X
- 『バッテリー IV』 2005年12月 ISBN 4043721048
- 『バッテリー V』 2006年6月 ISBN 4043721056
- 『バッテリー VI』 2007年4月 ISBN 4043721061
[編集] ラジオドラマ
青春アドベンチャー(NHK-FM)でラジオドラマ化。全10話。
[編集] キャスト
[編集] 映画
バッテリー | |
監督 | 滝田洋二郎 |
---|---|
製作 | 黒井和男 |
脚本 | 森下直 |
出演者 | 林遣都 山田健太 鎗田晟裕 蓮佛美沙子 天海祐希 岸谷五朗 菅原文太 矢崎広 渡辺大 関泰章 五十嵐真人 米谷真一 大賀 木林宏朗俊 結城洋平 安田大輝 |
音楽 | 吉俣良 |
撮影 | 北信康 |
編集 | 冨田信子 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2007年 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2007年3月10日、全国東宝系で公開。監督:滝田洋二郎、脚本:森下直、主題歌:熊木杏里「春の風」(キングレコード)。
[編集] キャスト
- 原田巧 - 林遣都
- 永倉豪 - 山田健太
- 原田青波 - 鎗田晟裕
- 矢島繭 - 蓮佛美沙子
- 原田真紀子 - 天海祐希
- 原田広 - 岸谷五朗
- 井岡洋三 - 菅原文太
- 戸村真 - 萩原聖人
- 海音寺一希 - 矢崎広
- 門脇秀吾 - 渡辺大
- 瑞垣俊二 - 関泰章
- 良太-五十嵐真人
- 沢口文人-米谷真一
- 東谷啓太-太賀
- 展西-木林宏朗俊
- 緑川-結城洋平
- 奥平-安田大輝