バーチェルサバンナシマウマ
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バーチェルサバンナシマウマ Equus burchelli burchelli は、奇蹄目ウマ科に属するサバンナシマウマの亜種の一つで、南アフリカ共和国の草原地帯に生息していたが、すでに絶滅した。名前の由来は、イギリスの博物学者ウィリアム・バーチェルがこのシマウマを初めてヨーロッパに連れ帰ったことによる。
体長2.5m、肩高1.5m。脚には縞がなく(後脚の踵にはときに縞が現れることがあった)、黒縞と白縞の間に薄いかげ縞があった。肉食獣から身を守るため、ヌーやダチョウとともに集団を作って生活していた。
絶滅の原因は肉や皮を得るために乱獲されたためである。1870年頃にはすでに野生の群れは見られなくなっており、大地主や動物園に飼われたものだけが生き残っていた。それらの最後のものが死んだのが1910年、ロンドン動物園でのことである。これを最後にバーチェルサバンナシマウマは絶滅した。