パトリック・モディアノ
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パトリック・モディアノ(Patrick Modiano、1945年 - )は、フランスのパリ近郊ブローニュ=ビヤンクール生まれの作家。歌手のマリー・モディアノは娘である。
フランスでは「モディアノ中毒」という言葉があるほど人気が高い。
[編集] 略歴
- 1945年、パリ近郊ブローニュ=ビヤンクールで生まれる。
- 1972年、『パリ環状通り』でアカデミー・フランセーズ大賞を受賞する。
- 1974年、『ルシアンの青春』がルイ・マルによって映画化される。
- 1978年、『暗いブティック通り』でゴンクール賞を受賞する。
- 1994年、『イヴォンヌの香り』がパトリス・ルコントによって映画化される。
[編集] モディアノと冬のソナタ
『冬のソナタ』のシナリオを担当したキム・ウニとユン・ウンギョンが、共著の『もうひとつの冬のソナタ』で共通して影響を受けたのはモディアノの『暗いブティック通り』であると述べている。また実際に、『暗いブティック通り』と『冬のソナタ』にはストーリや登場人物についていくつかの相似点がある。
[編集] 作品一覧
- エトワール広場(La Place de l'Étoile )(1968年)
- 夜のロンド(La Ronde de nuit)(1969年)
- パリ環状通り(Les Boulevards de ceinture)(1972年)
- ルシアンの青春(Lacombe lucien)(1974年)
- イヴォンヌの香り(Villa triste)(1975年)
- エマニュエル・ベルル、インタビュー(Emmanuel Berl, interrogatoire)(1976年)
- 家族手帳(Livret de famille)(1977年)
- 暗いブティック通り(Rue des Boutiques Obscures)(1978年)
- ある青春(Une Jeunesse)(1981年)
- 思い出の小道(Memory Lane)(1981年)
- とても気のいい仲間たち(De si braves garcons)(1982年)
- 金髪の人形(Poupée blonde)(1983年)
- 失われた地区(Quartier perdu)(1984年)
- 八月の日曜日(Dimanches d'aodût)(1986年)
- シューラの冒険(Une aventure de Choura)(1986年)
- シューラの婚約(Une fianc'ee pour choura)(1987年)
- いやなことは後まわし(Remise de Peine)(1988年)
- 少年時代の更衣室(Vestiaire de I’enfance)(1989年)
- 新婚旅行(Voyage de noces)(1990年)
- カトリーヌとパパ(Catherine Certitude)(1990年)
- 廃墟に咲く花(Fleurs de ruine)(1991年)
- サーカスが通る(Un cirque passe)(1992年)
- 最悪の春(Chien de printemps)(1993年)
- 1941年。パリの尋ね人(Dora Bruder)(1997年)
- (Des inconnues)(1999年)
- さびしい宝石(La Petite Bijou)(2001年)
- (Accident nocturne)(2003年)
- (Un pedigree)(2005年)
- やさしいパリ(Paris Tendresse)