ビート (ドラム・ビート)
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ビート(beat)とは、音楽におけるリズム、リズム感のこと。
音楽の三要素とは旋律(メロディ)、和音(ハーモニー)、拍子(リズム)だが、現代ポピュラー音楽では、このうちの拍子(リズム)・リズム感を強調して奏で、ビートと称してその躍動感・味わいを楽しむ。音楽でビート感を楽しむ流れは、黒人の音楽から来ているとされている。
ビートには様々な種類があり、各々の楽曲も様々なスタイルを取り込んでいて一様ではないが、主に以下のように分けられる。
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[編集] 2ビート
[編集] 4ビート
- 4ビート(four beat、フォービート)とは、ドラム・ビートの態様の1つで、4分の4拍子で4分音符を基本単位としたビート。2拍目と4拍目にアクセントをおくバックビートのスタイルを持つ。4ビートジャズのスタイル。4分音符を分けた3連符がリズムとノリの基本に流れている。ベースとなる音の数は少なく、センスで音を打っていく。楽譜の記述上、トップシンバルまたはクローズドハイハットの演奏の2拍目と4拍目に8分の付点音符と16分音符を記述することが多いが、実際の音は3連符の真ん中を抜いたもの、という把握もある。
- 4ビートのパターン例
[編集] 8ビート
- 8ビート(eight beat、エイトビート)とは、ドラム・ビートの態様の1つで、4分の4拍子で8分音符を基本単位としたビート。2拍目と4拍目にアクセントをおくバックビートのスタイルを持ち、ロックをはじめ、多くの現代ポピュラー音楽で使われているスタイル。
- 8ビートのパターン例
[編集] 16ビート
- 16ビート(sixteen beat、シックスティーンビート、じゅうろくびーと)とは、ドラム・ビートの態様の1つで、4分の4拍子で16分音符を基本単位としたビート。2拍目と4拍目にアクセントをおくバックビートのスタイルを持つ。ジャズとロックが融合して生まれたとされる。フュージョンのスタイル。ベースとなる音の数が多いので、ドラムスの演奏では難易度は高い。
- 16ビートのパターン例
[編集] 32ビート
- 32ビート(thirty-two beat、サーティツービート、さんじゅうにびーと)とは、ドラム・ビートの態様の1つで、一部のR&B、ジャングル、ドラムンベースなどに、スロー・テンポの楽曲の中に、アクセントとして入れられるパターンがある。