ピラルクー
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?ピラルクー | ||||||||||||||||||||||||||||||
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Arapaima gigas |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Arapaima gigas Cuvier, 1829 |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Arapaima |
ピラルクー Arapaima gigas は、アロワナ目アロワナ科ヘテロティス亜科 Heterotidinae に属する魚。体長3m 以上になり、世界最大の淡水魚の一つに数えられる。別名、アラパイマ。英語では、Arapaima もしくはPirarucu と呼ばれる。
成魚の体長は3mほどだが、最大のものは4.5mとも5.2mともいわれる。世界最大の淡水魚として有名で、水族館などでも人気があるが、最大の大きさについては諸説あり、さらに「世界最大の淡水魚」はほかにも数種類が候補に挙げられている状況である。進化において1億年間殆ど姿が変わっていないと考えられ、生きた化石とも言われている。
丸太のような体をしているが、頭は横に、尾は縦に平たい。腹びれ、背びれ、尻びれ、尾びれは体の後半部分に集中してついている。体色は黒から銀色まで個体差があり、成魚では体の後半部分が赤くなるのが特徴である。
口は大きく、舌にはたくさんの突起がついたおろし器のような硬い骨が通っている。アロワナ科魚類の古い分類名「コツゼツ(骨舌)科」はここに由来する。また円形のうろこも硬くてザラザラしており、成魚で直径10cmほどもある。
南米のアマゾン川流域に分布し、沼地や川の流れのゆるい所に生息する。熱帯の淡水域では酸欠状態がおこりやすいが、ピラルクーはたまに水面に口を出して息継ぎをする。うきぶくろから肺のように空気呼吸ができるので、酸欠にならず生きていくことができる。
食性は肉食性で、おもに小魚を捕食する。獲物にゆっくりと近づき、「ボン!」という音と共に、獲物をまわりの水ごと一瞬で吸い込んでしまう。アメリカン・シクリッドには頭部を守るために尾びれ付近に目玉もようを持つ種類もいるが、水鳥につつかれるならともかく丸呑みにされてしまうのではどうしようもない。食べた小魚は舌の骨ですりつぶしてから飲みこむので、食べた直後には口からバラバラと小魚のうろこが飛び散る。
繁殖はオスとメスがつがいになって卵や稚魚の世話をする。稚魚はオタマジャクシのように全身が黒く、水面に群れをなして泳ぎ、親魚が下から見守る。稚魚の食欲は旺盛で、成長はかなり早い。
生息地では重要な食用魚として先住民により古来から漁が行われてきた。漁は大きなピラルクーが息継ぎのために水面に浮上してくるところを突きん棒(もり)で突いて漁獲するもので、大きなうろこは靴べらや爪やすりにも使われた。しかし近年は網で根こそぎ漁獲するようになって個体数が激減し、現在ではワシントン条約による保護動物に指定されているが、今でもアマゾン川流域の市場ではピラルクーの肉が食用として普通に売られている。
[編集] 外部リンク
- 巨大動物図鑑(「人を呑み込む大ナマズ」の項参照)[1]