ファウンダリー
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ファウンダリー(foundary)とは、半導体産業において、実際に半導体デバイス(半導体チップ)を生産する工場のこと。ファブ(fab)と呼ばれることもある。
これらのファウンダリーの建設には、日本円で数千億円規模の莫大な設備投資が必要である。これは、そこに設置する装置が高価であることも原因であるが、最もコストのかかるものは、ファウンダリーのメインであるクリーンルームの建設である。これらのクリーンルームでは、製造するデバイス・回路を正常に動作させる、すなわち歩留まりを向上させるため、空気中に含まれる塵や埃を取り除く必要がある。これらの塵や埃のサイズは半導体回路に使用しているFETのゲート長に依存し、ゲート長が短くなるにつれクリーンルーム製造コストは大きく増加する。
低コストでクリーンルームが製造できていたゲート幅の時代には、多数のファウンダリーが存在しており、半導体会社が製造ラインも所有しているのが一般であった。 しかし、近年、ゲート長が、250nm、180nm、90nm・・と短くなるにつれ、装置のコストだけでなく、クリーンルームの清浄度の向上も必要となり、クリーンルームの建設・維持・管理には莫大なコストが必要となってきている。 この様に莫大な投資は全ての会社に容易にできるものでなかったため、半導体の設計は行うが生産ラインを持たない「ファブレス」と呼ばれる会社の登場と、製造専門の会社(例えば、TSMC)の登場により分担される様になった。