フィデル・ラモス
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フィデル・ラモス(Fidel Valdez Ramos、1928年3月18日 - )は、フィリピンの政治家、軍人。第12代大統領(1992年6月30日 - 1998年6月30日)。
[編集] 経歴
パンガシナン州リンガエンに生まれる。父のナルシソは、国会議員、外務相だった。1946年、ラモスは、アメリカのウェスト・ポイント陸軍士官学校に国費留学した。1950年、士官学校を卒業し、同年、イリノイ州立大学で工学の学士号を取得した。
1952年、朝鮮戦争に従軍。1966年から1968年まで在ベトナム・フィリピン軍民事担当参謀長。1972年、国家警察軍司令官として、フェルディナンド・マルコス大統領が布告した非常事態体制を保障した。
1986年、国軍参謀次長であった際、フアン・エンリケ国防相と共に、マルコス大統領の独裁に反対して決起し、政権崩壊に貢献した。その後、国軍参謀総長として、コラソン・アキノ大統領を支え、クーデター未遂が相次いだ困難な時局を乗り切った。1988年1月、国防相に任命。
アキノ大統領により後継者に指名され、1992年6月30日、大統領に当選。大統領在任時、国営企業の民営化と外資の誘致に力を注ぎ、国内の需要に必要な発電所を建設した。ラモスの経済政策は国民の支持を得、1995年の議会選挙では多数派を占めることができた。
二期目の出馬を否定して、1998年に退任した。
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