フィリップ・モリソン
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フィリップ・モリソン(Philip Morrison、1915年11月7日 - 2005年4月22日)はアメリカ合衆国の物理学者である。マンハッタン計画で最初の爆発実験(Trinity test)を行った時の、グループ・リーダーを務めたことで知られる。地球外知的生命体探査(SETI)のきっかけとなった、論文『星間交信の探索』をジュセッペ・コッコーニと発表した。
カーネギー研究所で学び、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を得た。1942年にマンハッタン計画に加わり、最初の爆発実験(Trinity test)の、グループ・リーダーを務めたが、戦後は反核運動を進めた。1946年からコーネル大学で働き、1965年からマサチューセッツ工科大学で働いた。1959年に『ネイチャー』にジュセッペ・コッコーニと論文『星間交信の探索』を発表し、超短波領域が星間交信探索の可能性の高いことを示唆し、地球外知的生命体探査計画のきっかけとなった。
一般向けの著書や、科学映画『パワーズ・オブ・テン』の製作に加わり、PBSの科学番組『The Ring of Truth』のホストを務め、1992年に天文学の啓蒙活動に功績のあった人物に太平洋天文学会が贈るクルンプケ=ロバーツ賞を受賞した。1982年にジャンスキー賞を受賞した。
カテゴリ: アメリカ合衆国の物理学者 | 1915年生 | 2005年没