フェルディナント・ブラウン
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カール・フェルディナント・ブラウン(Carl Ferdinand Braun、1850年6月6日‐1918年4月20日)は、ドイツの物理学者。電位計やオシログラフ、そしてブラウン管の発明など電磁気学の分野に業績を残した。
ブラウンの最初の研究は弦や弾性体の振動に関するものであった。そのほか、熱力学に関する研究もしたことがあった。
しかし彼の最大の業績は電気工学に関するものである。オームの法則によって得られる「抵抗」が非線形である場合についての論文をはじめ、電位計や陰極線オシログラフの発明をした。
その後1898年ころからは無線電信の研究に専念するようになり、高周波電流によって水中でモールス信号を送る実験や、電波に指向性を持たせての発信・受信実験を行った。
1909年には、「無線電信の開発に寄与した功績を認めて」ノーベル物理学賞をグリエルモ・マルコーニと共に受賞している。