フォード・フィエスタ
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フォード・フィエスタは、フォード・モーターが製造、販売する、ハッチバック型の小型乗用車。
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[編集] 歴史
[編集] 初代(1976年-1989年)
1976年、ヨーロッパで成長著しかった小型ハッチバック車市場に向けて発売された。開発にあたり、ベースエンジンとなったのは1959年に開発されたイギリスフォードの「ケントエンジン」である。それを大幅に改良されたOHV1.0/1.1リットルエンジンを横置きに搭載し、駆動方式はFFであった。3ドアのボディは、フォードが傘下に収めていたイタリアのデザイン開発会社、「ギア」が設計に協力したとされる。1977年には1.3リットルモデルが追加され、同じ時期にヨーロッパだけでなく、日本でも短期間輸入されたほか、アメリカでも改変の上で販売された。 1983年にフェイスリフトを伴うモデルチェンジを実施。これにより車両外観の印象は大きく変化した。
[編集] 2代目(1989年-2002年)
1989年にフルモデルチェンジを実施。5ドアモデルが登場する。1995年、1999年にそれぞれフェイスリフトを実施し、外観の意匠が変化する。他にも様々な改良を重ねてきたが、この期間のモデルはマツダとの提携関係上、日本市場には導入されなかった(但しヨーロッパでは、オートザム・レビューの後継モデルとしてマツダから「121」の名でも販売された)。その一方で、フォード・Kaや「フォード・プーマ」の原型ともなった。
[編集] 3代目(2002年-)
2002年にフルモデルチェンジ実施。マツダとのコンパクトカー向けプラットフォーム統合の流れから、このモデルよりマツダ・DYプラットフォーム(フォードでは「B3プラットフォーム」)が採用される。操縦性/動力性能から人間工学面に基づいた快適性追求の成果は、上級車のフォード・フォーカス譲りのものだ。2004年に1.6リットル5ドアの「GLX」と「ギア」の2モデルが日本に輸入され、2005年には2リットル、3ドアの高性能仕様 (ホットハッチ) 「ST」が追加された。